記憶探偵〜益田啓一郎のブログ(旧博多湾つれづれ紀行)

古写真古地図から街の歴史逸話を発掘する日々。ブラタモリ案内人等、地域の魅力発掘!まち巡りを綴ります。

GWは博多どんたく松ばやし+愛宕山

2007年05月02日 19時43分19秒 | 博多湾
 出張続きの怒濤の10日間が終わった。久々に博多に一日いるが、
溜まった仕事をこなす為にこの2日間、ほぼ完徹である(笑)。昨日
も唐津へ打合せに行った。唐津観光と初三郎についての企画展を地元
で模索していて、声がかかった為である。10日ぶりの唐津であった
が、駅界隈の衰退ぶりはいつも気に掛かる。つい10日前に駅構内に
あったコンビニまで潰れているのにはちょっと驚いた。

 展示の会場にしたいのは旧唐津銀行。明治建築の権威でこの地出身
の辰野金吾博士の事務所が担当し設計した建物で、最近市へ譲渡され
て観光協会などが事務所として活用し、1Fを展示ギャラリーとして
開放している。ここで初三郎展をやる意義はあるが、こと展示となる
とまず原画等の展示は不可能。印刷物の現物展示も、できれば展示用
ケースに並べるのが資料も傷まないため望ましいのだが、それも今は
無い。結局、ボードにパネル展示する方法しか対応できないので、も
う少し検討が必要である。地元の資料掘り起こしのためにも、できれ
ば実現させたいものだ。

 明日からのGW後半、仕事を休める日は無さそう。それでも早朝や
夜に仕事を廻せば、久々の博多どんたく松ばやしを愉しむくらいの時
間は作れそうである。今年はどんたくの戦後復興60周年。「祝うた
ぁ!博多どんたく」のポスターが随所で見られる。松ばやし隊と稚児
舞を見に行きたい。

 今日は一緒にボランティアをしている知人から頼まれていた、愛宕
景勝台のシンボルマーク案をデザインした。福岡市内随一とも言われ
る愛宕山頂・愛宕神社から福岡タワーやシーサイド百道を望む景観、
そして博多湾に浮かぶ能古島を間近に見ることのできる眺めは最高で
ある。

 その愛宕山の海側、マリナ通り沿いに巨大なマンションの建設が予
定されているという。古くから愛宕景勝台に住む住民達は、景観が失
われるのはもちろん、強烈な海風が建物と愛宕山の間に吹き込むこと
も恐れている。願わくば景観にも配慮したもう少し低いマンション計
画になればなあ、と住んでいない私でも思ってしまう。

 この愛宕山には戦前、国内でも2番目に開業した?という民営の
ロープウェイがあったそうだ。設置されたのは山側の愛宕神社参道横。
この当時、海側は姪浜炭鉱(早良鉱業所)の坑道や炭鉱住宅が一帯に
広がっていて、絵葉書にも残っている。マンション建設はその炭鉱住
宅があった場所である。

 今日の写真は、愛宕神社から見た眺望。
 写真中央の眼下に巨大マンションが立つとのこと。

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