先日の「古代測量の三角測量Googleマップ測定遊び」の続き。奈良時代前後に大和朝廷の大プロジェクトとして九州全域を測量し、国分寺や「延喜式」式内宮を配置していったという多田克己さんの仮説のもとにGoogle上で距離を計測してみると……。
おっしゃる通り、天皇家に縁の深い香椎宮(本殿)を起点に宮崎神宮(本殿)までが208.48km。香椎宮から鹿児島神宮(本殿)までが208.51kmとほぼ同じ距離(わずか30mの誤差)で二等辺三角形になりました。
さらに高千穂神社を起点に鹿児島神宮までが118.40km、高千穂神社から鵜戸神宮までが118.06kmとほぼ同距離。その上、高千穂神社と鵜戸神宮を繋ぐ線上には、なんと宮崎神宮があります。
地図上で全ての九州内の国分寺跡を正確に表示できるか微妙ですが、国土地理院の地形図上では、九州内の名神大社(15社)・一ノ宮(13社)・国分寺跡(9寺院)の中で三角測量で繋がらないのは枚聞神社と川上神社の2社だけとのこと。なんだか真面目に調べてみたくなってきました(笑)。
Googleマップでの計測はカンタンなので、ぜひ自分でやってみてください。実際の距離が出るとゾクゾクっとします(笑)。