「ガールズ&パンツァー 劇場版」の4回目観賞をしてきました。
ガルパンの聖地といえば今更言うまでもなく茨城・大洗町ですが、なにやら最近は全国各地や、なんとポーランドからも聖地巡礼で集まるガルパニストたちのコースに組み込まれているのが東京都立川。
そう、今やガルパニストにとって聖地のひとつに数えられてさえいる映画館が立川シネマシティです。
今更説明するまでも無いのでしょうけれどこの劇場ではイオンシネマやTOHOシネマズといったチェーン店形態ではない強みを活かし…というより生き残り策のひとつとして?音響に力を入れているらしく、特にサブウーファーを新設したスクリーンでの上映を「極上爆音上映」と銘打って、しかもガルパン音響スタッフ自ら調整を施したということで客を集めています。
そしてそれが人気を呼び……
(シネマシティHP予約画面から引用)
今日土曜日の18時過ぎの回が予約で満席になりました。
封切りからもうすぐ2カ月になろうかという映画がですよ。
平日昼間でさえも空いているのは両サイド列だけという回も多いようです。
それはもう行ってみるしかないでしょう。
ここがその立川シネマシティのシネマ2。
この劇場前はアニメ「とある科学の超電磁砲」内シーンでも登場していたそうです。
街全体がこのアニメの聖地になっているみたいですものね。
おっと…… 話が逸れた。
で、その「極上爆音上映」はどうだったかというと……
スゴかった。
なにがどうスゴイって、もうスゴイとしか言いようが無い。
……といっても上映開始後、冒頭ゴルフ場での撃ち合いに体が震え「おおっ!」なったものの実は「あれ? こんなものなのか? なんか期待しすぎちゃっていた?」とも思えたのですよ。
しかし、見進めていくうちにこれが正解だと考え直すようになりました。
これは2時間ほどの映画であってテーマパーク等にある10分程度のアトラクションでは無いんですね。
アトラクションならば大げさに作り物臭くなっても不快な音はより不快にギャンギャン鳴らせばいいんです。
自車の装甲に直撃弾を受けた際の金属音も耳を塞ぎたくなるような音に作ってしまえばよりインパクトがありアトラクションとしては成功となるのでしょう。
でも、これはストーリーや映像があっての音響ですから、あくまで必要だと思える範囲内で最大限に鳴らすといった見極めが秀逸です。
それでいて派手なインパクトが欲しいシーン、カール自走臼砲の着弾爆発音はマジで腹にズドンと響きます。
サンダース高のC5輸送機のタービン音が高まるその瞬間はまるで自分が乗ったB747型機(そう、最近の静かな機体ではなくちょっと前の4発機っていうのがミソ)が離陸滑走を始めた時のような臨場感がありました。
そしてラストバトルでの山を駆け上がるIV号&ティーガーの履帯がコンクリートを削り蹴る音や最後の余韻を引く砲撃音は言わずもがな。
あと文科省役員の美声もなにげによりイケボに感じられたのは思い込みのせい?
なかなか貴重な体験をしました。
でも、千葉からは東京中心を横断して反対側まで行かなければならないのでおいそれとは行ける距離ではないのが残念なところ。
そして劇場も音響に関しては申し分無いのだけれどスクリーンはけっこう小さいです。
シートなどは最近のものに置き換えているようですが、劇場そのものは古いのか客席傾斜が昔の映画館そのものです。
さすがにスクリーンに前列の人の頭がかかるようなことは無いものの視界内には入るので動く度に気になります。
昔の映画館はどこもこうでした。
最近の劇場はどこも傾斜も強く座席も深いので頭もヘッドレストにほぼ隠れてしまい気にならないですからね。
そこが少し残念だったかなと。
低い天井も音響効果を考えてのことなら別なのですが……
でも、実はこと臨場感ということに限るなら「劇場版ラブライブ!The School Idol Movie」のある1シーンがすごかった。
何回か記していることではあるのですが、ホテルの1室でのシーン。
買い物から帰ってきた希ちゃんがシャワーを浴びている真姫ちゃんに声をかけたそのシーンでの静かな室内音、冷蔵庫のドアを開いた音にその冷蔵庫の駆動音。
コンビニ袋のガサガサした音にそして飲み物をしまう音と、とても地味ではあるのですがその瞬間だけは自分も彼女たちと同じ部屋にいたんです。
後にも先にも、映画であんな経験をしたのはそれ1回だけです。
あ、そうだ忘れてた。
ガールズ&パンツァー劇場版のことを話したり書いたり呟いたりしたときには言わなきゃいけない言葉があったんだった。
「ガルパンはいいぞ」
よし、完了。
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