サライネスさんの20年前のマンガ「大阪豆ゴハン」に「アラン島の漁師の嫁はんが編んだセーター」みたいな言葉があって、そのときはフーンって感じでたいして気にも留めなかったのですが……
日に日に寒くなり、ウチの穂乃果ちゃんも冬の装いが進む中先月末に発売されたピュニーモの新アイテム「PNMフィッシャーマンズハイネックセーター」
着せてみると……
これはカワイイ。
ピュニーモはちょっと幼い感じのアイテムが多いのですが、これはシックにまとめる事ができて使い勝手も良い。
1/6スケールとはいえこれはなかなか立体的に編み込まれている。
編み込まれている? いや、このドール用衣装がどういう工程で作られているのかは知りませんが、これで1700円は安いのでは?……って麻痺してるなー
多分ユニクロとかだとこの価格で本物の冬の一着が買える。
別のアイテムのことなのですが、amazonに「人形用だと思わず買ってしまいました。 人形用ならそう表記するべき。 星ひとつです」ってレビューしてる人がいたけど、いやあんた、1/6ってちゃんと書いてあるやん!
1/6って表記されていてもモデラーじゃなかったら気にも留ないもの?
そんなもん?
せっかくなので夜勤明けの朝、バッグに穂乃果ちゃんを忍ばせ人通りの少ない日比谷公園で晩秋のお散歩を楽しみました。
都内でも有名な紅葉スポットのひとつです。
さすがに平日の朝は閑散としているけど昼休みになれば周りの官公庁や各企業からたくさんの人が憩いを求めてくるのでしょう。
あまり人目につかずさりげなく写真を撮るタイミングの探り方もだんだんわかってきた。
青空じゃないのは残念だけど色濃い紅葉を穂乃果ちゃんと一緒に楽しめました。
さすがにシアタークリエ前(帝国ホテルのお向かい)では写真のタイミングを見極めるのに時間を費やすことに……
よし、人通りが一瞬途絶えた、今だ!
恵海おねえさんと一緒に。
で……その帰り道にふと疑問。
フィッシャーマンズセーターって何?
確かにこの独特な二重螺旋模様はセーターでは定番だし天堂真矢さまもこんなセーターを着ている。
でもぼくはセーターやマフラーなど首がくすぐったくなる物は一切受け付けない体なのでセーターに興味を持った事がないので知識が皆無だ。
さっそくググる。
google検索するたびに思い出すのは以前チバテレで連日番宣してた"方言彼女。"の「ヤフーでググッて出直して来いやー」というセリフ。
"フィッシャーマンズセーター"と……
電車の中なのに派手に膝を打つまであと30秒。
なになに?
アイルランド・アラン諸島は漁業が主な産業で、その過酷な寒さの中漁に出る男たちのために奥さんや母親が編んだセーターが発祥で、あの独特の二重螺旋は綱を模様にしているとのこと。
ああっ!!!!
ポン!!
夜勤明けで昼前の空いているとはいえ膝を打つ音が車内に響き自分でも驚く。
「アラン島漁師のおっちゃんの嫁はんが編んだセーター」ってこれのことじゃん!!
20年以上の時間が一瞬で繋がった快感。
なるほどねー
これだけでは真冬には寒いかな?こんなにカワイイのにコートを着せるとシルエットが膨らんでもったいないな……と思っていたのですが、アランセーターは羊毛から作りその油脂分が海水から守り、太い毛糸で編まれ分厚く風を通さず保温機能にも優れていると書いてある。
じゃあそんなアイルランドの冬に比べれば南関東なんてこれ1枚で過ごせちゃうかもね穂乃果ちゃん。
ネイビーかグレーもあったんだけど、ネイビーは色移りが怖いしとりあえずは薄いこの薄クリーム色を買ったんだけど、本来のアランセーターは羊毛の乳白色を生かしともあるのでこの色をチョイスして正解でした。
この独特な模様はその組み合わせ方が家庭によっても違って海で遭難して発見された際どこの家の男かを判断する材料にもなったらしい。
へー
なんてことないことから思いもよらない知識が増えた楽しい時間でした。