パーシフィコ!
Hey!
よーこはまっ!
Hey!
入場列が寒くて浮かれていないとやってられないんですね、わかります。
思い返すと涙が溢れてきそうになる数々のドラマを生んできたパシフィコ横浜国立大ホールで今回もまたすごい瞬間に立ち会うことができました。
「少女☆歌劇 レヴュースタァライト」の2ndスタァライブ「Starry Desert」が開催されました。
10月にあった公演はミュージカル舞台が主だったのですが今回は歌のみのライブです……
始まるまではそう思っていました。
だから実は行こうかどうしようか迷ってはいたのですね。
結果運にまかせてBD同封の1stライブ音源CD付き先行予約申し込みに当選すれば行く、外れたらそこですっぱり諦めて2次申し込みや一般販売、あるいはライブビューイングを求めるのはやめよう……と思っていました。
でも……当たってほんとーーーに良かったーーー
もしそこで外れて行くことを、LVすらやめていたならばネットやツイッター等でみんなの感想や情報に触れるたびにすごく後悔していたのだと思うの。
そう思えるほど素晴らしいライブだったんですよ。
前半はその通りライブでした。
1stライブからある程度予想できたセトリではありましたがもちろんそれはそれで楽しいし、どんどん盛り上がっていく。
オープニングアクトとして前座を務めたスタァライトのアプリゲーム発であるシークフェルト音楽学院のメンバーが披露する「プラチナ・フォルテ」も素敵だった。
2月に出るCD絶対買う!
一方スタァライト九九組の前回から増えた楽曲はBD特典CD曲とミュージカル舞台♯2テーマ曲くらいか。
いや……もっとあるにはあるなぁ……歌ってくれれば嬉しいけれど……
アニメ本編オーディションでのレビュー曲が8曲(+2曲)ありますね。
でも時間的にもさすがに無理かな。
半分諦め半分期待の気持ちが心の隅にあるのを感じながらも進行していくライブに気分も高揚していき声も出しブレードを持つ手にも力が入っていきます。
そして華恋ちゃん(小山百代さん)のMC。
「後半は! レヴュー曲を! それもフルバージョンで披露しますっ!」
きたきたきたーっ!
やっぱり歌ってくれるんだレヴュー曲を!
そう、
歌ってくれればもうそれだけで満足でした。
2度めの幕が開いたその瞬間からはそれまでのライブとは雰囲気が一変。
まさにそこはキリンのオーディション会場だったんです。
「世界を灰にするまで」を歌いながら武器を取り戦うひかりちゃんと純那ちゃん。
翡翠弓から放たれる矢と短剣カリキュラスブライトが交差する金属音、そして光。
目の前で”歌って踊って奪い合う世界”が繰り広げられている。
会場中が真っ赤な光に包まれ”飛び入り参上”の華恋ちゃんはヒーロー登場のようなケレン味がたっぷり。
そしてひかりちゃんのセリフが会場に響く。
「ばっ華恋!」
2曲目(第2話)は華恋vs純那の「The Star Knows」。
じゅんじゅんの放つ矢がレーザー光線でステージ上に飛び回りそれを受け止め切り返す華恋のポッシビリティ オブ ピュバティが光を散らし客席に容赦なく降り注いでくる。
ワイヤーアクションこそ無いものの光や音、そして演者の身体を駆使して描かれていくレヴューという名の実戦。
3曲目来ました天堂真矢さまの「誇りと奢り」
圧倒的な歌唱力。
客席をも震わせる音圧。
これこそ王者!
後半レヴューパート開始直後は客席の皆もいつものライブのようにブレードを光らせ声を上げる気満々でしたがもうこれはそんな場ではない。
光を消し身じろぎもせず、だけど席から身を乗り出しそのあまりに迫力ある舞台にのめり込んでいく。
児戯を撚るかのように華恋ちゃんを圧した真矢さま、そして……「This is 天堂真矢」
ああ……素敵抱いて(←バカ)
うってかわってコミカルな「恋の魔球」
ちょっと危ない恋愛感情?を持つまひるちゃんが執拗に華恋ちゃんを追いかけるドタバタも舞台上や舞台外にまで繰り広げられる。
そして野球好きなまひるちゃん(中の人も)とのバッティング対決。
華恋ちゃんはバット、まひるちゃんはラブ ジャッジメント(メイス)を構え客席にポンポン打球を飛ばす……なんて流石にうまくはいかず飛んだのは前方席にそれぞれ2発くらいか。
意気込みとしては3階席を狙っていたらしいのですがw
♬ ねぇ私だけを見ててよ ほら小さな"光"なんて"真昼"になれば消えてしまう♬ 作詞天才か!!
「ほが……ほぐぁ……ふが…………」
「ほがらか?」
「花咲か唄」を歌いながらオーディションを私物化してのただの痴話喧嘩を繰り広げる双葉はんと香子さん。
子どものような喧嘩だけどそれぞれが持つデタミネーターと水仙花はハルバートと薙刀という長物どうしのあまりに物騒な痴話喧嘩。
けれどもお互い勝った時の条件は共に離れるという選択肢はまったく考えていない切っても切れないふたりの関係。
ああ……尊い!
思わず「よっ!花柳屋!!」って声を出しそうになったよ(実は大向こうのことはよくわかってない)
「RE:CREATE」でそれまではあまり感情を表に出さなかったひかりちゃんだけれどその華恋ちゃんとの約束を再び胸にし、その思いに反応し花開くカリキュラスブライト。
会場を包み込む青い光の洪水。
その波間に溺れそうになりながら熱く燃え滾っていた身体がすっと冷たくなってくる。
ただの色の効果か実際に会場の空調が調整されているのかはわかりませんがまさにこれは4DX!
みもりんの美声に酔いしれました。
ばななちゃんの激情が爆発する「星々の絆」は割れ鐘のような不快な音色から始まり不穏な歌声を奏でるばなな。
頭上には時間をいじり何度も何度もループしてまで彼女が守りたかった99回聖翔祭の演目「スタァライト」のマークがレーザー光線で大きく描かれる。
そんな一途で危険なばななちゃんを包み込むじゅんじゅんの言葉にそろそろこのへんで涙腺がやばくなってくる。
そして「Star Divine」
ぼくがμ’s以降で一番好きなアニソンがこれ。
そんな聞くだけで昂ぶってくるのに目の前では華恋・ひかりvs真矢さま・クロディーヌさんの2タッグバトルが繰り広げられるものだからもうトリハダ立ちっぱなし。
もうここで終わっても大満足で帰ることができる……ってイヤイヤだめでしょ。
まだまだ盛り上がっていくんだから。
失踪したひかりちゃんを追う決意をした華恋ちゃんにそれぞれの思いを託す7人との心の交感。
「舞台少女心得 幕間」を歌いながら客席を回るとそこかしこに現れる仲間たち。
レヴュースタァライトといコンテンツはファンもただの観客ではなく舞台創造科B組という立場なんだと強く意識させるこの演出。
華恋ちゃんに思いを預けるのは彼女たちだけでなくぼくたちみんなも同じなんだ。
頼んだよ華恋ちゃん!
必ずひかりちゃんを連れて帰ってきてね。
最終曲「スタァライト」
ふたりともお互いが大好きなのに舞台で演じ切合いぶつかるしかない舞台少女の歌声が心に突き刺さり痛い。
でも……
「ノンノンだよ!」
舞台に現れる東京タワー!!
その強烈な赤い光がぼやけて見える。
ああ、自分涙を流しているんだ。
なんなんだこのステージは?
これがコンサートライブなのか?
舞台少女による化学反応!
予想のつかない舞台!!
あああああぁぁぁぁっっっ!!!
これこそ!私が見たかった舞台!!!!
わかりまーす‼︎‼︎!
こういったコンテンツのことを最近は2.5次元と表されることもあります。
アニメやゲーム等の2次元世界と声優さんや俳優さんが演じる3次元世界との間の空間舞台ということですね。
でも、今回感じたこれはそんな2次元や3次元を飛び越えたまったく経験したことのない舞台。
アニメやゲーム、ミュージカルなどを種として新たに生み出された異次元コンテンツなんだと確信しました。
フィナーレ後の「星のダイアローグ」
涙でぐちゃぐちゃになりながらも最後は爽やかに(自分的には……他人から見たらどうなのかは知らん)笑うことができ終幕です。
そのあとはお決まりのアンコール……なのですが実は自分はアンコールの手拍子も声も出すことができませんでした。
まったく体がアンコールを求めていなかったんです。
そりゃもっと彼女たちの歌は聴きたいよ。
でも、あまりに素晴らしい舞台で、あまりに綺麗に終幕したものだからそれ以上は何もいらない……と感じていたんですね。
もちろんまた幕が開き「願いは光になって」、まだリリースされていない新曲「約束タワー」と大ラスの「スターライトシアター」が披露されればまた大いに盛り上がったのはもちろんなのですがアンコールはいらない!なんて思ってしまったライブは初めての経験でした。
それほどまでに物凄いステージだったんです。
……はっ?
こうしてばななちゃんの感情が生まれてしまうのか?
もうレヴュースタァライト最高だよっ!!!!
えっ?
1月9日に全国の映画館でこのライブのディレイビューイングがあるの?
行かなきゃ‼︎