「真姫ちゃん、モンパルナスって知ってる?」
「パリにある地区の名前ね。 芸術の中心としても有名よ。 でも関西ではパルナスの味を引き継いだピロシキを売っているお店のほうが印象深いかも」
「あれ……? モン……モンプチ?」
「キャットフードの商品名ね。 ところで穂乃果、このモンステラどうしたの?」
「あ……あー! モンステラ! そうモンステラ。 うちでいつもおまんじゅう買ってくれる常連さんがくれたんだけど真姫ちゃんち観葉植物いっぱいありそうだしいい育て方知ってたら教えてもらおうかなって」
「だからってなにも持ってくることないじゃない。 それに申し訳ないけど私もよくしらないわ。 家政婦の和木さんがお世話してくれてるから」
「そうかー」
「モンステラーっ!!」
「なによいきなり」
「なんかモンステラって言葉考えてたら叫びたくなった!」
「はぁ? イミワカンナイ」
「ほら、真姫ちゃんもいっしょに!」
「イヤよそんなばかばかしいこと」
「こんなことで恥ずかしがってちゃスクールアイドル失格だよ。 ぷわぷわーお!歌えないよ?」
「いいのよ、私Printempsじゃないから歌えなくても。
「BiBiパワーもたまらないよ?」
「もう、やればいいんでしょやれば」
「モ……モンステラー!ぁぁぁぁぁぁ………… どうこれでいいでしょ」
「モンステラってさ、"神田川遡上”とか”スカイツリーに繭をつくる”とかなんだか謎の生物っぽさがある名前だよね」
「人にやらせたネタは放りっぱなしにしないでちゃんと回収しなさいよ!!」
(書くことがないのでふたりに寸劇をやらせてお茶を濁すことを思いついた)