金曜の夜にNHKで放送されている「ドキュメント72時間」が好きです。
毎週違った場所にスポットを当て、やってくる(普通の)人々の日常を描くドキュメンタリー番組なのですが、一昨日OA回のロケ地は大阪日本橋のジョーシン(上新電機)の模型売り場で、中でもやはり大多数のお目当てはガンプラでした。
プラモのいちジャンルとなったガンプラですから、オタク層だけでなく、会社帰りのサラリーマンもモビルスーツのプラモをひとつ手に取りレジに並んでいました。
そういったライト層の人たちは買ってすぐに(きっと帰宅したらすぐに)組み立てるはず。
それが完成するとやはり嬉しくてSNSにアップしたりして、多くの人が目にするというのも普通になったイマドキ。
あれやこれや手を加えたいこと試したい塗装などが多すぎ、それが面倒くさくてなかなか組み立てに入らずにどんどん新商品が積み上がっていくぼくたちから見ればうらやましいとも思えるのですが、そういった方たちがSNSにアップする写真を見てるとどうにもモヤモヤすることも多いのです。
(まぁ好きにさせたれやと言われればその通りなのですが)
(素組み状態のガンプラが手元に無いのでオリジナル塗装したMk.IIですが)
組み上がったMSをこんな風にポンと置いただけの写真があまりに多いのです。
今のガンプラは稼働範囲も広く、それだけにある程度きちっと整えてあげないとせっかく作ったガンプラがとても頼りなくカッコ悪く見えてしまうのです。
別に手間のかかることなんか必要では無く、ちょっと両肩を上から指で押してあげるだけで
稼働範囲を確保するために伸びた関節がキュッと締まり、両足もしっかり接地するようになる。
そして顎を引かせればそれだけで凛々しく見えるのですよ。
更に両脚をハの字に開き、傾いていた身体もただ真っ直ぐに直すのでは無く脚から下半身、上半身に頭とS字を意識するように立て、腕も一直線では面白くないので曲げてあげればなお良し。
忘れがちなのはカメラアイと銃口に武器搭載センサー(可動する場合は)も同じ方向に向くようにする事。
覚醒したアムロのようなシーンをイメージするなら別ですが、この点にも気を付けてみれば緊張感を与える事ができます。
ここまでで2分程度の事なのでやってみる価値はあると思いますよと伝えたい。
艶消しのフラットコートスプレー1本あればそれを全体にばばっとかけて(カメラアイ等のメタルシールはスプレー後に貼る)、あとはベランダにでも出て日光の下で撮ればワンランクもツーランクも上のガンプラ写真となるのではないでしょうか。
そのドキュメント72時間で一番気になったのは小学生高学年?の男の子が1/200位のドイツ戦艦「グナイゼナウ」をお母さんに買ってもらっていたことでした。
そんな巨大な(しかも海外メーカー)キットを組むだけでも大変なのに、それをラジコン化するとの事。
店員さんの難しいですよの言葉にも怯まずでっかい箱を嬉しそうに抱えながら店を後にしたその少年にエールを送りたい。
がんばれー
ウチも奥さまにねだれば1/200「シャルンホルスト」(グナイゼナウの姉妹艦)を買ってくれるかしら?