あらかじめ言っておきます。
今回は厄介が出ますよ。
現在公開中の映画「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」の制作発表があった時は驚きながらもそりゃ嬉しかったですよ。
でもその第一報以降新情報が出てくるたびに不安や不満がどんどん積み重なってきました。
「鼻が長いザクが出る」?
〝補給が受けられない状態でドアンさんが独自に改修したザク"って、短くなったり外したりするのなら分かるけれどなんで長くなるのさ。
このククルス・ドアンの島というエピソードは元々1stのガンダムにおいて制作スケジュールが逼迫した際外部に丸投げした結果作画が非常に悪く、特に酷いプロポーションに鼻がとても長いザクが長い間失笑と共にククルス・ドアンの島を象徴するアイコンとなっていました。
本当ならば無かったこととなる(映画3部作では描かれていない)はずのこのお話ですが、ストーリー的には非常に評価が高かったことから今回の再映像化となったわけです。
そこでそのアイコンとなっていた"鼻長ザク"を現在のクオリティで再現することになったのですが、それがなんかイヤ。
中心人物の安彦良和さんはそれに難色を示したようですが若いスタッフのやる気に押されて結局その通りにしたそうです。
公式自らオタクの悪ノリをしてどうするんだよ。
この悪ノリは一時ラブライブ!サンシャイン‼︎Saint Snowの聖良さんがブロッコリーが嫌いという設定をファンがしつこいくらい弄りに弄りに倒したあの気持ち悪さに近いものを感じてしまうんです。
あれって"楽しんでやっているつもりでもやられている本人は嫌だった"というイジメの図式だよ。
その後も制作側の勘違いは続き、
「ドアン専用ザク」
「ドアンはシャアに並ぶ凄腕」
「ゴップ専用艦」
「島に隠された秘密」
「高機動型ザクの地上用バージョン」
そしてとどめは「シャア登場」
そりゃあのストーリーひとつで2時間近い映画にするには盛らなければ間が持たないのでしょう。
でも、戦場の片隅で起きた戦史に残らない小さな戦いを描いた事が魅力のお話がどんどん大袈裟になっていくことに不満が積み重なっていきました。
もうなんなん⁉︎ あのゴップさんのフネは?
UC0078時代のフネじゃ無いよあんなの。
グランガランにウィルウィプスやゲアガリングとゴラオンといったバイストンウェルの戦乱末期に登場した4大オーラシップと並んだほうが違和感のないあのデザインは?
もう全然見る気が失せてきてはいたのですが、やはり折角の「一年戦争」を描いた作品なので、見ずに批判するのもなんだと思い直し映画館のチケット予約サイトを見たのですよ。
なに? 「特別興行」って?
夜勤明けの平日午前中とかレイトショーとかで安く見るつもりだったのに……
TOHOシネマズやユナイテッド系や他の映画館のサイトを見ても一様にこの「特別興行につき割引サービスはきかない」とある。
auマンデーとかTOHOウェンズデーとか平日午前中割、毎月1日のファーストデーすら使えないなんて。
調べてみるとこの作品の配給は松竹の映画部門ではなく、演劇やイベントを運営している部門による配給なので、通常の映画とは違うので各種割引が使えないらしい。
そんなの知るかーっ!
観客側にはまったく関係のないそんな事。
きっとこの映画は見ないな。
BDがレンタルされるか、バンダイチャンネルで見られるようになってからにするよ。
映画を見るつもりだったそのお金はトップガン・マーベリックを何回も見ることに回しますわ。
あと、声はもう無理だと思うよ。
特にシャアの池田秀一さんは。
30年以上前の大河ドラマ「山河燃ゆ」での松本幸四郎(当時)さんと西田敏行さんの学生時代があまりにも無理がありすぎて、子どもゴコロにもナイわーと感じていたのをオリジンを見ていた時に思い出しました。
ドラえもんやクレしんやサザエさんのようにそろそろ思い切った決断をした方が……
まぁバンダイビジュアルにそんな度胸は無いだろうな。