昨夜初めて写真に収めることができました!
スターリンク衛星の光の列です。
20機以上のスターリンク衛星が相乗りでスペースX社のロケットで打ち上げられ設定高度で放出されるのですが、打ち上げ後数日間は放出されたそのままに密集した列となって走っていく姿が見えるのです。
その後次第に各機は離れていき数週間かけて設定された位置へと偏移していくのです。
今までに何度か見たことはあるのですが、昨夜は観測条件としては最高だったためにこうしてはっきりと撮ることができたんです。
まぁデジ一眼は焦点が合わずずっとウィンウィン迷っていたのでスマホカメラで撮ったために画像補正で思いっきりコントラストを上げてザラザラな画質ですけれど。
知っている人には常識だけれど案外知らない人も多い、人工衛星が地上から見えるという事実。
その中でも最大となるISS(国際宇宙ステーション)はそこそこ明るい街中からもスーっと夜空を走っていくさまを見ることができるんですね。
ただ観測できる時間が限られていまして、自らは光を発していないために太陽の反射による視認に頼るのみとなるんです。
だから地上では夜の暗さだけど、スターリンク衛星の軌道がある550㎞上空(ISSは380㎞)では太陽に照らされている時間帯である日没後と日の出前のそれぞれ1時間半程度がその時間帯となるんです。
ISSよりもさらに高い高度で回っているスターリンクのほうがより太陽に照らされる時間が長いわけですが、機体サイズがISSよりずっと小さいためにやはりなかなか見れるものでもありません。
昨夜は8月11日に打ち上げられたStarlink G6-9が19:16に天頂近くに、そして20:08には17日打ち上げのStarlink G6-10が北斗七星を横切ると2度観るチャンスがありました。
そのうち上の写真は19:16のスターリンク衛星です。
1週間前に打ち上げられたのですでにその光の列は長く間隔が広くなってしまっていますね。
地球を1時間半かけて1周するので20:45ころに同じ位置にまた戻ってはくるのですが、地球はその間も自転していて22.5度動いてしまっているのでその時はもうここからでは見えません。
本命は20:08にやってくるG6-10です。
こちらは昨日打ち上げられたばかりなのでびっしりと連なった状態でその光景はまるで銀河鉄道が夜空を走っているように見えるはずなんですが、地球の影に入り始め太陽の光の反射が弱くなる20時過ぎですし、高度も北斗七星があるおおぐま座方向とかなり低い位置となるために街の光が強い幕張から見えるかどうか…………
結果見えませんでした。
前日に打ちあがったばかりほやほやの光の列を関東から観測できるチャンスだったのですがやはりこちらはもっと暗い場所に行かないと無理だったようです。
「#スターリンク衛星」でX(元Twitter)検索してみると場所によってはまさにこれは銀河鉄道といえる光景を見ることができたようです。
まぁスターリンク衛星はまだまだどんどん打ち上げられ最終的には1万2000機が予定されているのでこれからも見るチャンスはあるでしょう。
宇宙開発大好きっ子なので次の観測機会にワクワクしちゃうのですが、世間ではやはりたまたまこの光景を見た人はUFOだ!と騒ぎ、そして天体観測をしている人にとっては邪魔な存在でしかないようです。