「ガールズ&パンツァー最終章第4話」を初日初回で見てきました。
映画の初日が金曜日っていうのはそういえばいつから始まったんだろう。
10年ちかく前まではずっと封切りは土曜日でしたよね。
まぁぼくは現状のシフトでは金曜日の午前中は体があいてるので、空いている金曜の方がグッズ等の購入でもそんなに並ばず買えるので良いのですが。
でも今回も欲しい商品は無かったな。
以前より購入欲が減っているというのもありますが、やっぱりどうにも最近の”ガルパンなのに戦車要素が無い商品”が大半を占めていることに納得がいかないのです。
そりゃアイドルのような恰好をしたダージリンさまのアクスタなんて本当は欲しかったよ。
でも、ガルパンなのになぜその後ろにチャーチルMk.VIIが無いのだ?
とっても可愛いキャラ揃いではあるけれ戦車が無いと星の数ほどある萌コンテンツの中では埋もれてしまうってもんでしょう。
なにも難しいことではなく、
(うちにあるのは現在のIV号D型H型仕様ではなく初期の頃のD型ですが)
こんな(ガルパンとしては)あたりまえのビジュアルで良いんですよ。
「戦車と女の子」
これこそがガールズ&パンツァーなわけですからもっと最初に立ち返って商品ラインナップを見直して欲しいものです。
作品としてそりゃもちろん面白かったですよ。
エンターテインメントとしては申し分ない。
以前からのストーリーを追いつつ世代交代もちゃんと描かれていて、それは少しばかりの寂しさもありながら明るく楽しい未来を垣間見えるとても良い物でした。
次の第5話が最終話であると最初から明言されています。
ガルパンがあと1話で終わるなんて寂しい……
とは思いますが、それと同時にもう終わって良いかも、と思うようになりました。
面白く無くなった訳でも飽きた訳でもありませんよ。
ただシリーズを重ねていくコンテンツではどれもそうなってしまうようにガルパンだって例外ではありませんでした。
ジュラシック・パーク/ワールドシリーズは恐竜が遺伝子操作によりどんどん巨大化狂暴化していきもうゴジラのような怪獣物と変わらなくなってしまいました。
ガンダムもRX78からMSZ006 Zガンダム、MSZ10 ZZガンダムと巨大化していき一旦はRX93 νガンダムで揺り戻しがあったもののRX0 ユニコーンガンダムでは最早スーパーロボットと言える化け物になってしまいあげくRX105 ΞガンダムやRX104FF ペーネロペーのに至ってはチンドン屋みたいな滑稽なMSを出してしまった。
ガルパンも長いシリーズ化でやはり前作を上回らければといった流れからは避けることができずにあまりにトリッキーで派手な動きが多すぎて戦車物とはいえない演出が増えてしまいました。
もちろんTVシリーズ初期から到底戦車とは思えない機動をしていましたが、それはアニメとして面白くする演出であると理解できたしそれがめちゃくちゃ楽しくここまで人気コンテンツになったわけです。
(戦車同士がぶつかり合う接近戦を描くとどうしても映画「フューリー」のM4vsティーガーIのようにひたすたぐるぐる回るしかなくなってしまいますし)
ただ、今回はこれが過剰で戦車の重厚感は無くコマネズミのようにちょこまかちょこまか動き回る騒がしい画の連続でした。
思えば最初のガルパン映画であった38(t)改ヘッツァー仕様がジャンプしてカール自走臼砲を撃破したトリッキーさが自分にとっての許容範囲だったのかもな。
(あくまで個人的趣味からの感想です。 作品の出来としてはとにかく楽しく素晴らしい物となっています)
最終章で大洗女子あんこうチームを中心とするストーリーを終えた後も続編希望の声が多く他校を主人公とした外伝が作られるとしたら、もうこれ以上インフレ化した派手なアクションは捨てて初期の頃のレベルに戻してもっと戦術的な面を淡々と描く作品を見たいな。
それが売れるかどうかは知らないけれど。