独立国家「ほのか」の建国を宣言するよっ!
29日金曜日に封切りになった映画「沈黙の艦隊」を観てきました。
それも初日の初回に追加課金してIMAXで。
そんなに楽しみにしていたんだ、と言われそうですが、まったくそんな事は無くむしろ全然っ!期待していませんでした。
かんぐちかいじさん原作マンガの映画としては4年前に「空母いぶき」があったのですが、これがもう酷い映画でした。
近年の中国の脅威拡大に警鐘を鳴らすストーリーだったのにその敵国を配慮からか架空の「東亜連邦」なる架空国家ににしてそれ映画化する意味あるの?といった物だったし、ヒロイン的キャラが意味無く追加されたり、映像的にも考証的にも現実からあまりに掛け離れたバカバカしい作品となっておりファンから怒りをかっていました。
とは言ってもぼくは「ジパング」そしてこの「沈黙の艦隊」の頃はファンだったのですが、「空母いぶき」での(V22オスプレイにAAV7水陸両用装甲車が積まれているとか、空母にF15戦闘機が載っているとかといった)描写がテキトー過ぎて萎えてしまい途中で読むのをやめたんです。
そんな映画に期待していないし今ではかわぐちファンでも無いのになぜ観に行ったかというとそれはひとえに"主演が大沢たかおさんと玉木宏さんだから"なのです。
両氏とも映画俳優としては一級だとぼくは思っているし、その上で「やまと」艦長が大沢さんで「たつなみ」艦長が玉木さんってどう考えてもイメージ逆じゃん!でもだからこそ気になる!
という事で観たんですね。
まったくの期待せずですからこれ以上落ちることは無くむしろ加点のみの鑑賞です……と思ったら「たつなみ」副長の速水3佐が女優ぅぅぅーー?
潜水艦という閉鎖環境に女性っぽい顔立ちをしている男性というのが良かったのに時代とはいえそれを女性に変えてどうすんのー!
と、0点どころかマイナス点からのスタートとなりましたよ………
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うわっ!
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まじ!?
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いや、なにこれ!
良いよ!
良いよ!
良くここまであの「沈黙の艦隊」を忠実に、そして美しく映像化してくれたもんだよ!!
海上自衛隊も極秘である潜水艦を可能な限り協力していて、艦尾に立つシーンではえっ?そうりゅう型ってこんな穴がここに空いていたんだ、X型潜舵にこんなに寄った映像なんて見た事ないよ!?
いつも横須賀本港ヴェルーニ公園から対岸に見ている潜水艦桟橋でもロケをおこなっている。
これはオススメできる映画です。
ただ、ハデハデしいウソっこ作品に仕上げていない分ちょいと地味めではあったけど。
〜〜ここからはネタバレになります〜〜
あの長い原作をどうやって2時間に収まるのか?
はい、収まりませんでした。
ってか無理無理収めてなくて良かった。
原作にあった「やまと」と船体に彫るシーンもありませんでした。
外殻では無く吸音タイルとはいえ流石にヤバい船体に艦長自ら傷を付けるシーンはやはり無くなったか。
速水副長が女性になったことも気になりませんでした。
むしろ狭く限られた乗員で運用される潜水艦内で副長が進んで給養員を手伝って食事を用意するシーンは緊張の連続である艦内シーンでの良い息抜きとなっていました、
で、続編あるよね?
続編制作中の告知無かったけどあれで終わりじゃい無いよね?
日本政府が用意した偽装浮きドック船「サザンクロス」への太平洋上収容シーンがどう描かれるのかとても気になるのですが!!