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~わさび農家の山しごと、山暮らし通信~

伊豆、下田のわさび農家です。
緑の山々と田畑の広がる、のどかな山里での暮らしを父ちゃんと母ちゃんが語ります。

「フラクタル構造」

2025年04月21日 14時04分52秒 | その他


この世の中のものは、全てフラクタルでできているという理論があります。
すべてのものの中にそのものの小さな要素が含まれていて、ある図形を分解すると構造が同じ形状を繰り返している性質を指します。ミクロにもマクロにも観測できる事象で、ロマネスコのつぼみ、樹木の枝、雲の形、雪の結晶、巻貝、タコの足、シダの葉、血管の分岐構造など、自然界で多く目にすることができます。ガウディの建築にも随所で見られる自然美の数式です。



わさびも正にフラクタル。根茎が上部に育つにつれ抜け落ちる茎の痕が、螺旋状のコブとなって残ります。
山で仕事をしていて、自然の摂理や宇宙の原理、その繋がりが、強烈な迫力でぐっと体に入ってくる瞬間があります。生物も草木も季節も天候も、枠組みを越えて、全てが存在している神秘。山の中で時空を越える感覚は、脳内が美しさで渦巻く感じで、圧倒的に美しい。









先日、静岡県の山葵生産者の集まる総会で、わが家のわさびが賞をいただきました。まさかまさか、です🌿 もちろん上には上があり、ものづくりにゴールはなくまだまだここからですが、わさびを知り尽くした生産者の方々に評価をいただけたこと、とても励みになります。
美しいわさびを作りたい。コンスタントに…。それはきっと、究極に美味しいはずと思っています。

そしてばあばにその報告をしたら、「そうかぁ、すげえなぁ」と涙、涙。日常の些細なことを喜び合える人がそばにいてくれること。幸せです🍀

母ちゃん
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劇団四季 CATS

2024年07月26日 19時49分47秒 | その他


劇団四季CATS静岡公演初日、行ってまいりました!
ずっと観てみたかったCATS。歌も踊りも演者全てが主役級。個性溢れる猫たちに釘付け。込められたメッセージもじんわり染みて涙涙。多くの方に愛される作品であること、心から納得です。





この日は酷暑の中、往復約7時間の弾丸日帰り鑑賞🚗 興奮の舞台、余韻で眠れぬ夜…。クタクタになりつつ、行ってよかった! 誘ってくれて、このハードスケジュールに同行してくれた親友に感謝感謝でございます。ありがとう♡







帰ったらわが家のチロが月夜をバックにこんな感じ。あなたもなかなかの猫さま🐈 舞台に出ていたよね⁉️ ってな風格です♡

母ちゃん
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夏の家族時間

2023年08月20日 09時56分17秒 | その他






たった1日、家族勢揃いの日⁡、海に繰り出す。
台風が去って波も穏やか、透明度の抜群の海。
飛び込み、はしゃぎ、魚と戯れ…。
さすが田舎っ子たくましい♡
⁡⁡






⁡にしても、ここ数年泳いでいるポイントですが、過去いち海水温が高く、海藻皆無で切ない海中の様子。
山も海も温暖化、熱帯化が迫る切実な現状突きつけられました…。
⁡⁡


一夜明けて本日、長女、帰寮日。⁡
⁡数日前より、深い嘆息。
仲間たちとの日々は楽しい。
けれど、"寮"、そして"寮長"はそれだけでない重圧がある。⁡
「あなたなら大丈夫」。⁡
⁡心から信じて、力いっぱい背中を押します。いってらっしゃい😊⁡

母ちゃん
⁡⁡
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秋の作物たち

2022年11月17日 05時40分15秒 | その他




わさびの種子蒔きからひと月半が経ち、本日、わさび田に植え付けしました。
しっかり育った苗、小さな本葉が瑞々しいです🍀

わさびは基本自家採種。
味、色、形の良いよりすぐりの種を選抜し、種子を取り繋いでいく。
⁡少しずつ少しずつ理想に近づけるように…。









合間に野菜の収穫。南瓜―ずっしり♡
落花生―豊作♡
赤山椒―スパイシーな強い香り!
そして鳴門金時さん、置きすぎてはち切れました…。
何事も見極め大事と学びました…。

母ちゃん
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ダキシメルオモイ

2019年04月16日 09時38分20秒 | その他


よく晴れた週末。
次男、春風邪?のため、珍しくしっとり。
窓の外から飛び込んでくる春の山の木々たち。
若芽色、若菜色、若草色、若葉色、萌木色、若黄色??
1本1本色合いの違う新緑に加えて、ヤマザクラや細い木々の梢が美しい! 
見事な借景にうっとりです。



午後からは南伊豆へ。
ダキシメルオモイ。
麻布に描かれた家族の絵は、温もりも儚さ感じて、心に残りました。
絵に宿った思いが溢れていて、
でも抱きしめても抱きしめても足りないような切なさもあって…。



ダキシメルオモイ。
ダキシメラレナイオモイ。

「行ってよかったね」。
会場ではちょんちょんしていた次男が帰り際洩らしたひとこと。
本当にそう思いました。

そして帰り道、寄らせてもらった知人のお宅で、
次男待望の「モミジ」と初対面!
「あったかくて、ふわふわしたものを抱きたい」→「飼いたい」。
怖々ながらの初だっこは、ぎこちなくもとろけるような笑顔。
さてさて、本当にわが家に雛を迎えられるか、お楽しみです~

                    母ちゃん
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クレマチスの丘

2017年04月24日 22時24分19秒 | その他


自然の中に佇む様々な男(ひと)の顔。
見る角度によって変化し、違った印象を受ける彫刻の数々。
日常から離れて、ふっと心が軽くなるひととき…。



週末、美術館に行ってきました~
静岡、長泉町にある「クレマチスの丘」には「ヴァンジ彫刻庭園美術館」と
「ベルナール・ビュフェ美術館」と「IZU PHOTO MUSEUM」の
3つの美術館があります。
美しい庭園の中に溶け込むヴァンジの彫刻。
ビュフェの絵、2000点の所蔵という世界一のビュフェコレクションを誇る美術館。
何とも贅沢な空間です。



この週末よりヴァンジ庭園美術館では開館15周年記念展「生命の樹」、
ビュフェ美術館では企画展「森―いのちのかたち」が始まりました。
ヴァンジ美術館「生命の樹」では本橋成一さんのバオバブを巡る写真が、
ビュフェ美術館「森―いのちのかたち」では
鈴木まもるさんの鳥の巣や絵本の原画が展示されています。
どちらも私たち家族にとって大切な方。
分野は違えど、その作品、その生き方からいつも力をいただいています。



これからクレマチスも見頃の良い季節。
是非、多くの方に足を運んでいただきたい美術館です!

                    母ちゃん
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別れ

2017年01月25日 23時00分52秒 | その他


雪のちらつく寒い日に、友人が逝ってしまった。
中高短大ずっと一緒で、いつもじゃれあっていた私たち。
”親友”では言葉が足りなくて、姉妹のように過ごした日々。
約一年半の闘病生活。辛いはずなのに彼女もご家族もいつも笑顔で…。

年明けに緊急入院して、駆けつけた病室でも相変わらず響く笑い声。
「みんな優しくて、私しあわせ…」と微笑んでいた。
痛くて、息苦しくて、心細くてたまらないはずなのに…。
「また会いに来るよ!」「うん、会いに来てね!」と抱き合って別れたその数日後、突然、逝ってしまった…。

頭は真っ白、胸にはぽっかり穴が開き、ぬぐってもぬぐっても涙が溢れる。
次々に浮かぶ彼女との思い出と、一緒に歩いて行きたかった…という思い。
そしてどん底でたまらず、映画『湯を沸かすような熱い愛』を観た。
様々な人や物に愛は注がれ、私は彼女のことを忘れる事はないし、ずっとこれからも私の中で生き続ける。死は無ではない、とやっと思えた。

離れていてもいつも近くに感じていた彼女の存在。それは今も変わらない。
「ありがとう、ありがとう」。
やっぱり言葉では足りないけれど、私の言葉、私の思いが届いていることを信じています。


                    母ちゃん
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在り処

2016年02月16日 23時46分12秒 | その他


日曜日、IZU PHOTO MUSEUM で開かれた写真展「本橋成一・在り処」
トークイベント本橋成一×関野吉晴に行ってきました。
写真集や写真展で幾度も目にしてきた本橋さんの写真。
炭鉱(ヤマ)、上野駅、屠場、サーカス、チェルノブイリ、
アラヤシキ、そして今回、初公開の雄冬、与論島。
そのどれもが強く印象に残る写真でした。
例えば、炭鉱で働く人のすす汚れた姿や
事故で無くなった人の葬儀の写真。
例えば、人々の熱気に溢れかえる上野駅。
例えば、退去命令の出たベラルーシの村に住みつづける人々の穏やかな表情。
モノクロのフィルム写真に写る人々は今にも動き出しそうな、
体温が伝わってきそうな不思議な感覚。
その時代、その場所に引き込まれるような芯があり、メッセージを放つ写真。
「豊かさとは何か…」。社会人になってしばらくして出会った
本橋さんの写真は、いつも私にそんなことを問いかけてきます。
この50年を経てある今。
今の私たちの在り処はどんな姿なのだろう…と思わずにいられません。



そしてトークイベント&レセプションでは、
20年来ずっと憧れつづけている関野吉晴さんの登場。
グレートジャーニーは強いものでなく、弱いものがはじき出されるように
残っていったという興味深い話。
次の探検の葦船(あしぶね)は、約10年前に下田での葦船作りをご一緒した
石川仁さんが設計、製作監修を担当しているという嬉しい繋がり。
わさびを手渡し、一緒に写真を撮ってもらったら、
もうドキドキ最高潮でほとんど話もできず…。
本橋さんと関野さん、いつまでも少年のような輝きを放つすごい大人たち。
暴風雨なんてなんのその。母、大興奮の一日でした。



広い公園やビュフェ子ども美術館もある魅力的な場所。
今度は天気の穏やかな日に、子ども達と行こうと思います。

                    母ちゃん
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早春のカフェ

2014年02月14日 01時13分24秒 | その他


週末のカフェに向けて新しいわさびスウィーツを試作中です。
地場産の卵をたっぷり使ったふわふわのシフォンケーキ。
横にはほんのりきみどり色のクリームを添えて…。
そう、これこそ”わさび”!
生クリームにわさびを入れてホイップした、わさびクリーム添え。
甘さのなかに辛みと香りが感じられるクリームです。
”春を告げる花・わさびの花”を添えた、春らしい新メニュー。
(わさび農家にとっては”農繁期を告げる花”ですが…。)
どうぞお楽しみに…。

                     母ちゃん
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おらほの牡蠣を食べてけろ〜石巻・長面浦の被災1000日

2014年02月13日 23時38分28秒 | その他


今週末2/15(土)、東京・東中野のポレポレ坐にて
「おらほの牡蠣を食べてけろ〜石巻・長面浦の被災1000日」が開催されます。

北上川の河口に位置する長面海岸は、白い砂浜と松林が弓なりに広がる美しい海岸でした。
周囲8kmほどの内海・長面浦(ながつらうら)には周りの山々から
栄養豊富な水が注ぎこみ、僅か7か月ほどで大粒の牡蠣が育つ。
家のすぐ前に広がる海で漁をし、庭では自給の野菜や色とりどりの花が育つ、
そんなのどかな日常がありました。
今から約10年前、まだ一人っ子だった長男と訪れてお世話になった自然体験民宿「のんびり村」。
早朝、漁の船に乗せていただき、海で獲れた魚介を炭火で焼きながら、
「のんびり村」の坂下夫妻と呑み明かした夜を忘れることができません。



東日本大震災で壊滅的な被害を受けた長面浦。
その長面浦を漁師の方々が中心となって再生しようとしています。
津波で家屋のほとんどを流され、電気も水道も復旧しないなか、
約20km離れた仮設住宅から毎日通い、復興を目指されています。

震災から3度目の冬を迎え、牡蛎が最高においしい季節。
ぷくぷくの美味しい牡蠣を食べながら、
長面浦の震災1000日とこれからを一緒に考えてみませんか?

■日時:2014年2月15日(土)11:30〜13:00(10:30開場)
■出演:漁師:小川滋夫、小川英樹、のんびり村:坂下清子
■料金:予約2,000円/当日2,500円(殻付き牡蠣2個+お茶付)定員40名
■予約:03-3227-1405(ポレポレタイムス社)E-mail : event@polepoletimes.jp
■主催:ポレポレタイムス社、一般社団法人長面浦海人(共催)

詳細はこちらに
わが家からは父ちゃんが参加させていただきます。

                     母ちゃん
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