稲刈りも終え、山の空気もぐんと冷えてきました。
柿の実もきれいに色づき、辺りは秋の気配に包まれています。
突然ですが、これは何の実か分かりますか?
パンやケーキ、クッキーなどのお菓子、また様々な料理に使われるもので、
独特の食感と香ばしい香りが大好きです。
答えは…、「クルミ」です。
都会育ちの母ちゃんにとってクルミは、
「お店で売っている食材」、「剥いて売っているもの」でした。
しかし、数年前に近くの山道を散歩中に、
偶然クルミの実を見つけたのです。
夢中で拾ったクルミを家に持ち帰り、
しばらく水に浸けた後にタワシで擦って乾かすと、
あの芸術的な形のクルミが現れました。
小粒で、でもがっしりと堅くて、キラキラ輝くクルミ。
こんな普通の山に、普通にクルミが育っている事に
大感激したことを覚えています。
以来、毎秋のクルミ採りは大きな楽しみ。
わが家の縁側の片隅にはいつもクルミがあって、
子ども達のおままごとにも大活躍しています。
が、実のところ、まだ食材として利用した事はないのです。
今年こそは、自分で採ったクルミで
「クルミパン」や「木の実クッキー」を作り、
子ども達をびっくりさせたいと密かに思っています。
日々の暮らしには小さな喜びがたくさん詰まっている、
と感じています。
周りの自然から感じる喜び。
人やものとの出会い。
ふとした瞬間に感じる子どもの成長。
何かをやり遂げたときの喜び。
そして、「クルミ」との出会いもその一つ。
実りの秋はたくさんの喜びをもたらしてくれる季節です。
母ちゃん
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