日曜日 久しぶりに清水港に行ってきました。
海洋研究開発機構の地球深部探査船「ちきゅう」の一般公開があったからです。
写真や映像では見たことありましたが、実際に見るとド迫力でした。
ブリッジ前には30人乗りのヘリコプターが発着できるヘリデッキ、
中央には高さ130メートル、1200トンの吊り下げ能力がある巨大やぐら、
後部にはたくさんのライザーパイプとそれを吊り上げる巨大クレーン、、、
この船で水深4000メートルの海底を地球内部7000メートルのマントルまで
掘り下げることが出来ると言うから、まさにSF映画の世界です。
朝早く家を出て、見学開始の一時間以上前に着いたものの既に長蛇の列。
乗船を待っている間、近くにいたスタッフのおじさんに冗談半分で聞いてみました。
「うちの子が将来この船で仕事をするためにはどんな勉強をしたらよいのでしょう?」
おじさんは苦笑しながら「う~ん。。。この船には世界各国から科学者が乗り込むので
船内での公用語は英語です」と。
「ではまずは英語の勉強をしなくちゃな~」と返すと
おじさんは息子の顔を見つめながら
「夢を持つ事です。夢を持ち続ければ必ず実現します」と臭いセリフを。
でもその場の空気のせいかすごく新鮮に響きました。
先の事業仕分けでは海洋研究開発機構の予算も大幅にカットされたとか、、、
目先の景気対策、財政再建も大事ですが、すぐに結果が出ない未来への投資
夢にお金を使うことも大切な事だと感じました。
船大好きな父ちゃんは今まで色んな船を見てきました。
その中でも「ちきゅう」は一番カッコ良く思いました。
客船のように優雅、豪華ではなく、クルーザーのようにスタイリッシュでもないのに
何故か心を揺さぶられる船でした。
父ちゃん
冷たい雨の降りしきる中、「ちきゅう」の見学を終えたわが家一行。
その日はもう一つ、大切な目的がありました。
目的地は静岡市の藁科川上流のある大間。
わが家の縁側カフェをはじめるきっかけである、
「縁側お茶カフェ」をされているところで、
毎月第1と第3日曜に集落の全世帯7軒の農家の縁側が開放され、
お茶やお茶うけをいただくことができるのです。
清水港から大間までは、車で1時間ほど。
ひたすら細い山道を登り続け、たどりついたもののあたりは一面のもや。
かすかに見える「縁側カフェ →」の看板を行くものの、
行く先々、縁側の雨戸は堅く閉ざされていてし~んと静まり返っています。
やっとたどり着いたのに…、
「この雨じゃ、縁側カフェどころじゃないよね…」。
あきらめて帰ろう…、と思いながらも、最後に伺ったお宅も縁側にはやっぱり雨戸。
が、玄関を入ると土間では七輪でお餅を焼きながら談笑する
おばあちゃんとお客さんの若者の姿が!
「散らかっているけど、よかったらどうぞ」と言っていただけたのです!!
厚かましくも子ども達共々お邪魔して
自家製のお茶や焼き椎茸、たくあん漬けなどをいただきました。
その美味しかったこと!
お茶はうすい黄緑色で、渋みの後に柔らかい甘みが広がり、
たくあん漬けは箸を運ぶ手が止まらないほど。
子ども達はコタツでくつろぎ、まるでわが家にいるかのよう。
会話を楽しみながら、ゆったりした時間を過ごしました。
農家にとって雨の日は体を休める貴重な休養のとき。
あたたかく迎えてくださった森さんに本当に感謝です。
心にじんわりと残る、心地よい余韻。
「また、きたいね^^」と子ども達。
「縁側カフェ」の魂をわが家のカフェにも吹き込んでいきたい、
そんなあつい思いを抱きながら帰途につきました。
母ちゃん
<追伸>
もやに包まれ、夢のような世界だった大間の「縁側お茶カフェ」。
何故か、森さんのお宅の居間で高校生の「取材」を受けるというハプニング!
そして何故か突然デジカメの電源が入らなくなり、
携帯のカメラで対応するアクシデント。
写真がボケボケですみません。
SF映画の後、日本まんが昔話を見たような、不思議な一日でした…。
まるとうわさびの縁側カフェ