
今年も残すところ僅かとなりました。
が、わが家の仕事はまだまだ納まりません。
この年末に収穫し、空っぽになったわさび田に、
新たに苗を植えつけねばなりません。
わさび田を水圧ポンプできれいに洗い、整え、苗を植えつける…。
年内いっぱい、仕事は続きます。

父ちゃんは今日も朝からわさび田へ。
そこで冬休みに入った長男と一緒に、
お弁当を届けにわさび田に行ってみることにしました。

普段は車とモノレールであっという間ですが、せっかくなので自力で行く事に。
家から山の入り口までは自転車、
その先の山道は歩きで、約1時間。
ひたすら”登り”の1時間は思った以上に遠く感じられます。
歩きはじめて数分でポカポカと体は温かくなり、
冷たい北風も心地よく感じられます。

ひたすら山道を登り、いくつもの橋を越えてたどり着いたわさび田。
山奥で一人黙々とわさび田を洗う父ちゃんの姿がありました。
父ちゃんの姿をじっと見つめる長男。
そう、実は”お弁当”は口実で、
どうしても父ちゃんの働く山を見せておきたかったのです。
大地に根ざして生きる姿を焼きつけておきたい、と思ったのです。

農家の日常はせわしく、子どもとゆっくり向き合う時間がとれず
歯がゆいばかりなのですが、わが家なりの子どもとの時間、伝えるものがあるはず。
そして子どもも働く背中を見、また一緒に働いて、
何かを感じてくれることと信じています。

本年も本当に多くの方々に支えていただき、ありがとうございました。
どうぞ皆さま、よい年をお迎えください。
母ちゃん
まるとうわさびH.Pへ