日曜日、IZU PHOTO MUSEUM で開かれた写真展「本橋成一・在り処」
トークイベント本橋成一×関野吉晴に行ってきました。
写真集や写真展で幾度も目にしてきた本橋さんの写真。
炭鉱(ヤマ)、上野駅、屠場、サーカス、チェルノブイリ、
アラヤシキ、そして今回、初公開の雄冬、与論島。
そのどれもが強く印象に残る写真でした。
例えば、炭鉱で働く人のすす汚れた姿や
事故で無くなった人の葬儀の写真。
例えば、人々の熱気に溢れかえる上野駅。
例えば、退去命令の出たベラルーシの村に住みつづける人々の穏やかな表情。
モノクロのフィルム写真に写る人々は今にも動き出しそうな、
体温が伝わってきそうな不思議な感覚。
その時代、その場所に引き込まれるような芯があり、メッセージを放つ写真。
「豊かさとは何か…」。社会人になってしばらくして出会った
本橋さんの写真は、いつも私にそんなことを問いかけてきます。
この50年を経てある今。
今の私たちの在り処はどんな姿なのだろう…と思わずにいられません。
そしてトークイベント&レセプションでは、
20年来ずっと憧れつづけている関野吉晴さんの登場。
グレートジャーニーは強いものでなく、弱いものがはじき出されるように
残っていったという興味深い話。
次の探検の葦船(あしぶね)は、約10年前に下田での葦船作りをご一緒した
石川仁さんが設計、製作監修を担当しているという嬉しい繋がり。
わさびを手渡し、一緒に写真を撮ってもらったら、
もうドキドキ最高潮でほとんど話もできず…。
本橋さんと関野さん、いつまでも少年のような輝きを放つすごい大人たち。
暴風雨なんてなんのその。母、大興奮の一日でした。
広い公園やビュフェ子ども美術館もある魅力的な場所。
今度は天気の穏やかな日に、子ども達と行こうと思います。
母ちゃん
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