
わが家の近くに国道414号が通っています。
下田の市街地から海岸を走らず河津や天城方面に抜けられ
西伊豆に行くにも便利なため行楽シーズンになると交通量が増えます。
しかし国道とは名ばかりであちこちにすれ違い困難な場所があります。
特にこの須郷の集落から国道に出るあたりは急斜面の山と川に挟まれ
一番の難所です。

ところが17年度に大きな道路予算がついたらしく昨秋から急速に
拡幅工事が進んでいます。
年度末のためか益々急ピッチになり、周辺は慌ただしくなってきました。

その道路沿いに一人暮らしのおばあさんが住んでいます。
宮城県から下田に来て40年以上もここで暮らしてきました。
この道路工事にともない、来月には立ち退かなければなりません。
住み慣れたこの地を後にして東京に行ってしまうそうです。
農協からの帰り道 軽トラにのせてあげたとき、無口なおばさんが
「あと3年も待ってくれさえすれば、、、」とポツリ
すごく切ない言葉でした。
環境が変わっても体調崩さないようずっと達者でいてください。

道路が良くなると便利になりますが、その影では人生の悲喜こもごもが
あるのだな~と実感しました。
父ちゃん