大井川上流の「井川」に行ってきました。
オクシズと言われる井川は静岡の市街地から約60km。車では1時間半ほどの
道のりで、日本で唯一のアプト式鉄道の終着駅があるところです。
市街地より井川につながる道は3本。
うち2本は土砂崩れのため、現在、通行止。
残る最後の1本も細い山道で120mm以上の雨が降ると
通行禁止になるという厳しい環境。
そしてたどり着いた井川は山々に囲まれながらも空は広く、
南アルプスを望む絶景が広がっていました。
宿泊したログハウスは標高1500mの位置にあり、山桜が満開。モミやミズナラの植生する山は、伊豆の山とかなり違う雰囲気。
「クマに注意」との看板のそばの木にはクマの爪あとと思われる鋭い傷が…。
山の子のわが家の子ども達も母ちゃんも、ちょっと怯えちゃいました。
そしてずっと行きたいと願っていた「メンパ屋」さんに伺う事ができました。
山仕事で使うお弁当箱として井川で長く親しまれてきたメンパ。
鎌倉時代より作られていたと言うメンパはヒノキの曲物を漆を塗った
サクラの皮でとめ、漆を塗る…昔ながらの48の行程を経て作られる名品。
寡黙に作業をされる息子さんと、来る人来る人に丁寧に話をされるおばあさん。
「メンパ」はもちろん、それを生み出す家族の姿に感じ入りました。
近々、注文したメンパが届く予定です。
伊豆の山奥のわさび田で、静岡の山奥・井川で作られたメンパを使う。
何とも光栄なことで、日々、力が湧いてきそうです。
母ちゃん
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