「地球温暖化」という言葉は簡単に信じてはいけないと思ってきた。もちろん今でもそう思っている。自然はもっと大きなものであり、人間の環境破壊ごときでそう簡単に変わるものではないと思っているのだ。昔から地球の温度は大きな周期で上がったり、下がったりしていたはずだ。「氷河期」だってあったじゃないか。自然は人間の力をはるかに超えた力を持っていると思う。
しかしこれだけ暑くなると、やはり「地球温暖化」は事実であり、その原因が人間にあると考えるほうが正しいように思えてきた。6月の中旬だというのに、休みなみの熱さが続いているのである。これは異常事態であり、この異常事態が何年も続いているのだ。
人類の作り上げたものが人類を苦しめ始めている。そしてさらに怖いのはそのことに気付いているのに、冷静に考え、冷静に対応することが今の人間にはできないということである。
マルクスは資本主義の終焉を予言したが、資本主義の終りは共産主義の誕生になるのではない。資本主義の終りは人類の終りになるのだ。