秋と言えばサンマだ。とは言えここ数年不漁が続き、小さくてしかも値段が高く、食べる気にはならなかった。ところが今年は違う。値段が安いのだ。若干小さいのではあるが、それでもここ数年とはだいぶ違う。今年はすでに3回食べた。
サンマと言えば、あの内臓の黒い部分がいい。小さいころはあの黒い部分の苦さがいやでたまらなかったのであるが、大人になるにしたがってそこがよくなる。あの苦さこそがサンマなのだ。あの内臓を取って売ってゐたり、頭を切って売っていたりするのは邪道である。
大根おろしとサンマのセットはやはり秋の味覚の代表である。あの味が食べられるのは喜ばしい。
近年、サンマだけでなく、スルメイカも不良だそうである。山形県民はスルメイカの足、つまりゲソの天ぷらをよく食べる。山形で天ぷらそばはゲソ天そばである場合が多い。そのゲソ天そばも値上がりが激しく食べる機会が減ってしまった。
魚介類の不良の原因は温暖化のせいなのだろうか? それとも他国の乱獲のせいなのだろうか? いずれにしても食生活を変えるほどの不良は困る。多少高くなるのはしょうがないが、当たり前に食べられるくらいではあってほしい。