ブータンを舞台にした映画『ブータン山の教室』を見ました。心が洗われると同時に価値観について考えさせられる映画でした。
キャスト シェラップ・ドルジ、ウゲン・ノルブ・へンドゥップ、ケルドン・ハモ・グルン、ペム・ザム
監督 パオ・チョニン・ドルジ
(あらすじ)
ウゲンは教師であったが、あまり教師の職に魅力を感じずいい加減に職に向かっている。彼はオーストラリアに行ってミュージシャンになりたいという夢を持っていた。そんなある日ルナナ村に転任するよう告げられる。彼は仕方なく承諾するが、ルナナ村は到着するのに1週間以上もかかるようなブータン王国で最も辺境の地であった。ようやくルナナ村に到着すると電気もトイレットペーパーもない場所であった。しかしその村の人々の純粋な姿に心を動かされ、次第に村になじんでいく。
この映画で「世界一幸福な国」と言われるブータンの実際の姿を見ることができます。都会に住んでいる人たちは、どこでも同じです。主人公のウゲンも日本人と同じような考え方をしています。ブータンのステレオタイプのイメージが見事に壊されます。しかし。ルナナ村は想像を絶するような本当の辺境地です。人口が50人くらいしかいない、山の村です。こんな村が村として成立していることにも驚かされます。そしてこういう辺境の地で暮らす人々も日々を幸福に生きています。
ルナナ村の子供たちは純粋に学びたいと思っています。それが表情によく表れています。その表情に感動します。
実際に辺境の地で暮らすことはつらいことも多くあると思います。しかし、都会で「裕福」に暮らしている人たちだって「つらいこと」の連続です。本当に幸福なのはどっちか、そんなことを考えてしまします。
しかし、そうやって比べるしかできないのが都会的な考え方であり、ルナナ村の人たちは人と比べる価値観なんかないんだろうなと改めて反省させられます。