とにかく書いておかないと

すぐに忘れてしまうことを、書き残しておきます。

朝ドラ「カーネーション」はすごい

2024-12-07 07:32:35 | TV
NHKBSで再放送している「カーネーション」を見ている。コシノ三姉妹の母親、小篠綾子をモデルにしたドラマだ。評価の高いドラマなのだが、私は今回が初めて視聴している。これがすごい。

このドラマのすごさは、人間の悪い部分をしっかりと描いており、その悪い部分が実は人間のいい部分でもあることが明確に伝えようとしているということである。

小林薫演じる父親は暴力をふるうし、仕事はしない、酒ばかり飲んでいるとんでもない父親だ。しかし、そんな父親がやっぱり頼りになるときがあるのである。そしてとんでもないところに魅力が生まれるのである。

尾野真千子が演じる主人公も、前ばかり見て突っ走る。だからぶつかってばかりである。それでもそれが自分の生き方だと開き直る。近くにいたらいやなタイプである。でもだからこそ魅力がある。

脚本は渡辺あやさんという方で、テレビドラマよりも映画のほうで活躍していたようだ。最近のドラマは「エルピス」を執筆している。いろいろな作品を見てみたい。

いい人でなければ許されない今の世の中で、人間らしさとは何かを考えさせてくれるドラマだ。
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マスメディアはSNSのせいにして、自分らの落ち度を隠すな!

2024-11-19 07:06:29 | TV
 兵庫県知事選で斎藤候補が再選されて大きなニュースになっている。マスメディアは大騒ぎをして、その原因をSNSに求めようとしてる。しかしそれはどうなのだろうか? 

 9月9日のこのブログで疑問を投げかけている。再掲する。

 兵庫県の斎藤知事の問題がスキャンダラスに報道されている。確かに斎藤知事の言動には問題があるように見えるが、逆にマスコミのこの騒ぎ方にも大きな問題があるように思われる。
 
 この問題が最初に騒がれたのは、パワハラとかおねだり疑惑だった。県民局長の告発と自殺については逆につけたしのように報道されていた。マスコミもその程度の扱いだったのである。

 おねだり疑惑とか、パワハラなんて政治家にはたくさんいそうである。とくにパワハラなんて当たり前のようにいる。みんなを調べれば齋藤知事レベルなんてたくさん出て来るのではないか。橋下徹なんか、テレビのコメンテーターをしていてもパワハラそのものだ。こいつが齋藤知事と似たようなもんなんじゃないかと思われる。

 それなのに維新も含めた会派が辞任を要求しているという。斎藤知事の理屈からすれば、これはマスコミがしかけた自分を陥れるための罠だというものであろう。自分に非がないという建前なのに、それで辞任すれば自分の非を認めたことになる。絶対にやめられないはずだ。維新も斎藤知事の非を認めたわけではない。県政を混乱させたから一度辞めて再選挙しなさいというものだ。これは理屈が通らない。

 斉藤知事に辞任を求めるならば、客観的な何かが絶対に必要である。例えば百条委員会が齋藤知事に明らかな法令違反があったことを明確に認めたなどというようなことがあれば、辞任要求も当然であろう。しかしまだ疑惑の段階である。この疑惑の段階で辞任を要求していいのだとしたら、世論誘導で政治を動かす事ができることになる。

 維新にしてみれば、これ以上この問題を長引かせたくないというだけなのだ。自分の損得だけで動いているとしか思えない。

 メディアの報道の仕方も、政治家の日ごろの態度ももっとしっかりとしてもらわなければ困る。人が自殺するなんてよっぽどのことなんだから。

 当時、ワイドショーなどでの取り上げ方は、斎藤知事を攻撃するためにさまざまな証言をもとに揚げ足取りをしているようにしか見えなかった。そして斎藤知事の言動を批判していたのである。しかしあの報道の仕方は斎藤知事へのいじめのようにも見えた。よってたかってひとりの人間の落ち度を見つけ、それをたたき続けたのである。その時から私も含めて多くの人がこの報道の仕方に疑問を感じていたはずである。

 きのうのワイドショーの取り上げ方を見ても、自分らの報道の仕方を反省したり検証したりすることをせず、SNSが悪いのだというような印象を与えるような方向へ、議論を誘導しているように感じられた。確かに今回SNSが活躍していたのは事実である。しかしSNSの活躍は、この問題に対するテレビなどのマスメディアへの疑問や反感がすでにあったからである。反省もなしに他者を批判する態度は許すわけにはいかない。

 当初のマスメディアの報道の仕方があまりにひどいものだったことが一番の理由である。特にワイドショーの腐った司会者とコメンテーターは猛省してほしい。同時に当時の報道の仕方をもう一度、視聴者の前で検証してもらいたい。それもしないでSNSのせいにするのならばは、マスメディアの敗北である。
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ブラックペアン2

2024-09-17 18:23:22 | TV
 今期のドラマは最初に見始めたドラマのほとんどを途中でやめてしまった。おそらくいいドラマもあったのだろうが、それは見逃してしまった。最後まで見たドラマの一つは『ブラックペアン2』である。漫画的なおもしろさで最後までみることができた。

 しかし、手術中に昔話をながながと始めるなんてありえないようなことを平気でやるとか、ホールに人を集めて生中継するとか、ありえないことばかりだった。見ながら文句を言っていたのも事実である。

 展開が無理やりで、感動の押し売りをされてしまったような気もする。

 肩の凝らないドラマで見続けることはできたが、もう少し丁寧な作りができなかったものかと思う。

 日曜劇場は「半沢直樹」以降、派手な展開のわかりやすくて痛快なドラマがメインになっている。その中でも丁寧のつくっているものと、雑な作品に別れているように感じられる。分かりやすければ雑でもいいという甘えがあるのではないかと感じてしまう。

 どんどんドラマ作りは大変になってきているのかもしれないが、少しでも時間をかけて丁寧に作り上げてほしい。
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ドラマ『アンメット』

2024-07-02 18:19:21 | TV
 春ドラマで一番良かったのが『アンメット』だった。前日の記憶がまったくなくなるという記憶喪失の脳外科医のドラマで、そういう病気があっても脳外科医を続けるというのは、さすがにリアリティがないと思う一方、丁寧に日常を描いており、無理な設定を無理でなくしようとしているスタッフとキャストの力量に感服した。

 その日の記憶を失うのだから、それをよみがえらせるためには日記を書くしかない。一日に書く日記の量は膨大になる。それを毎日繰り返すのもちょっと信じがたい。そして次の日それをすべて読まなければならない。もちろん優先順位も示して、読み切れない時も想定しているようだったが、それでもそれは大変な労力であろう。そのような人を医者として働かせるのは、実際には患者を不安に陥れるだけで、やってはいけないことである。

 しかし、それをやり遂げることの意義を訴えるドラマは、ドラマとしてはありうるのだろう。キャストは抑えた演技で、みんなが主人公に協力する。その姿が美しい。スタッフは丁寧にそれを描写している。あざとい設定のドラマを、リアリティのあるドラマに仕上げていた。

 ラストシーンは感動的だった。フジテレビのこの時間のドラマは良いドラマだらけである。ぜひこういうドラマを作り続けてほしい。
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『アンチヒーロー』の最終回の物足りなさ

2024-06-19 18:14:25 | TV
春ドラマも最終回が次々訪れている。今期見ていた中で『アンチヒーロー』は面白かった。ただし、最終回は少し強引すぎて、期待していたような高揚感を得られなかったのは残念だった。

複雑なプロットで、途中何が何だか分からなくなったのだが、最終回に向けてそれが解けていき、最終回の期待が膨らむばかりだった。しかし最終回は意外なほどあっけなく幕を閉じたというのが私の率直な感想である。

一番の不思議は科捜研の資料室に忍び込み、隠しカメラをセットするなんてことができるのか、そしてそのような隠しカメラは違法であり、証拠として採用することなどできるのかということである。もしそれができるとしても、そんな綱渡り芸当ができるのかということである。ご都合主義の無理な展開としか思えない。

野村萬斎さんをあんな漫画チックに起用する必要があるのかも疑問である。

せっかく丁寧に作り上げてきたドラマであっただけに、雑な最終回でものたりない気分になってしまったというのが、私の素直な感想である。

とは言え、十分楽しめたことは事実であり、役者さん、脚本、演出並びにスタッフのみなさんに感謝したい。
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