SMAPやベッキーのことを立て続けに書いてさらに考えたことがある。ついでだから書いておきたい。最近の芸能界はムラ社会の見本のような形になっているということである。
芸能界のゴシップなんて本当はどうでもいい話だ。でもまあ、興味本位におもしろいものだから、みんなが興味をもってしまう。だからワイドショーをついつい見てしまう。
ただ、ちょっと前まではワイドショーで取り上げられるだけだったのだが、最近は日曜の昼の番組で取り上げられ、そこで和田アキ子や松本人志がコメントをいい、それがインターネットで取り上げられる。そのコメントもムラ社会での生き方みたいなもので、正しいのかどうかも疑問に思う。疑問に思いつつも『ご意見番』としての意見は尊重され、まあ表面上は従っていたほうが面倒に巻き込まれないだろう、と、なんとなくそれが全体の意見になる。
芸能界は、華やかで実力本位の世界のように見えながら、「ムラ社会」的な日本社会の縮図のようになっているのである。もはや芸能界は「芸能界」というムラの中に閉じ込められその「ムラ」を日本人は自分の生きている場所を見るかのようにのぞき込む場所となっている。そこには「夢」なんてものはない。
そう考えれば紅白歌合戦の視聴率が落ちてきている理由も納得できる。紅白を見るということは芸能界のムラ社会の一員になることだからだ。バカバカしくてやってられないから、少しずつ離れていく。もちろんそれ以外の理由のほうが説得力あるけどね。
芸能界は、若い人が次第に離れていき細々と生き伸びていくしかない世界になりつつある。それはとても寂しいことだと思う。