2017年5月5日 栗原ダム(門田貯水池堰堤)
栗原ダムは広島県尾道市の栗原川にあるコンクリートダムで、大正年間に建設された石張の砂防ダムを1950年(昭和25年)に改修して上水道水源としました。
その後尾道市水道局が沼田川水道用水供給事業からの供給を受けることになったため、栗原ダムは上水道水源としての役目を終えました。
現在も尾道市水道局が管理を行っていますが、水道水の供給は行われておらず再び砂防ダムとして機能しています。
国道2号線尾道バイパスから市道を北に折れ、門田トンネルを抜けるとすぐに右折すると右手に栗原ダムが見えてきます。
ダム便覧の写真で見られるクレスト部分の水通しは撤去されコンクリート製の越流面になっています。
手前の空き地にはかつて浄水場があったんでしょうが、今は炭焼きの里という施設になっています。
もともとが砂防ダムだった影響でしょうが、下流面はほぼ垂直の直線状でちょっと他の石積堰堤とは全く異なった表情です。
直下には減勢工があり、副ダムももちろん石積です。
下から見上げると絶壁!
オリンピックに正式採用されたフリークライミングの練習場にいかが?
手前のコンクリートの出っ張りには取水用のスピンドルが並びます。
各種ダム訪問記では『薄い』と表現されていますが、木が茂り薄さは実感できません。
コンクリート製の越流面に改修されたことで堤体の断面を見ることができます。
地元では栗原ダムという呼び方はせず、門田貯水池と呼ぶのが一般的のようです。
栗原川のすぐ上流には今も現役で稼働している同じく石張堰堤の久山田ダムがあります。
1949 栗原ダム(門田貯水池堰堤)(0964)
広島県尾道市栗原町
栗原川水系栗原川
W
G
19メートル
90メートル
尾道市
1950年