ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

里島発電所取水堰

2017-08-05 17:20:00 | 長野県
2015年11月7日 里島発電所取水堰
2017年7月30日
 
里島発電所は長野市広瀬の信濃川水系犀川支流裾花川にある中部電力(株)が管理する発電目的の取水堰堤です。
ここで取水された水は約2.8キロの導水路で里島発電所(最大出力3500キロワット)に送られ水路式水力発電を行います。
1936年(昭和11年)に長野電燈(のちに長野電気)により建設され、中部配電の接収を経て1951年(昭和26年)の電力事業再編令により中部電力(株)が事業を継承しました。
 
湯の瀬ダムを見学する途中で偶々発見、帰宅後調べると里島発電所の取水堰だと分かりました。
右岸がゴム引布製起伏堰いわゆるラバー 左岸はコンクリートの固定堰になっています。
 
 
2017年に再訪した際は水量が多く、ラバー、固定堰ともに越流していました。
(2017年7月30日)
 
右岸の取水口
200メートルほど下流の沈砂池を経て里島発電所に送られます。
(2017年7月30日)

里島発電所取水堰
左岸 長野県長野市広瀬
右岸     同市小鍋
信濃川水系裾花川
重力式コンクリート ゴム引布製起伏堰
中部電力(株)
1936年

湯の瀬ダム

2017-08-05 12:30:00 | 長野県
2015年11月 7日 湯の瀬ダム
2017年 7月30日
 
湯の瀬ダムは左岸が長野県長野市入山、右岸が同市小鍋の一級河川信濃川水系犀川支流裾花川にある長野県企業局が管理する上水・発電目的の重力式コンクリートダムです。
長野県の裾花川上流総合開発事業の一環として裾花ダム(元)及び裾花発電所とともに1969年(昭和44年)に竣工しまし た。
ピーク発電を行う裾花発電所の出力調整に伴う水位変動を平準化するための発電逆調整池として機能するほか、長野市上下水道局の上水取水ダムになっています。
湯の瀬ダムには2015年(平成27年11月)に初めて訪問、2017年(平成29年)7月に裾花ダム・裾花発電所の見学会に合わせて再訪しました。
再訪時はダムを管理する長野県企業局様のご厚意により、普段は立ち入りできないダム敷地内を見学させていただくことができました
なお日付のない写真はすべて再訪時のものです。

企業局の職員さんに常用洪水吐減勢工に架かる管理橋の鍵を開けていただき、これまで見ることができなかったゲートと対面。
主ゲートはラジアルゲート3門、塗装をし直したばかりで青が鮮やか。
 
主ゲート右手(左岸側)の細いゲートが利水放流ゲート。
 
利水放流ゲートの減勢工に長野市上下水道局の取水ゲートがあります。
 
左岸から
普段はこの位置からしか見ることができません。
手前の建屋は上水用の調圧水槽。
 
堤体下流面
地上高は4~5メートル程度にしか見えませんが、基礎地盤からは18メートルとなります。
 
上流面。
 
天端
ここも通常は立ち入り禁止ですが特別に見せていただきました。
 
利水ゲートの減勢工
副ダムの奥に長野市上下水道局の上水取水ゲートがあります。
 
上水取水後の余水は河川維持放流として裾花川に戻されます。
 
右岸から。
 
右岸にある国道406号線から。
 
発電所見学会の折に、企業局の職員さんにダメモトで湯の瀬ダムが見たいと申し上げたら、見学会の対応で忙しいにもかかわらず特別のご配慮で見せていただくことができました。
長野県企業局様には厚く御礼申し上げます。

1016 湯の瀬ダム(0043)
左岸 長野県長野市入山
右岸     同市小鍋
信濃川水系裾花川
WP
18メートル
140メートル
330千㎥/290千㎥
長野県企業局
1969年