ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

有間ダム

2016-04-21 07:00:00 | 埼玉県
2015年11月14日 有間ダム
2016年  4月17日
 
有間ダムは埼玉県飯能市下名栗の荒川水系入間川右支流有間川にある埼玉県県土整備部が管理する多目的ロックフィルダムです。
入間川の洪水調節、安定した河川流量の維持と既得取水権への用水補給、上水道用水の供給を目的としおり1985年(昭和60年)に埼玉県の補助多目的ダム第1号として竣工しました。
ダム湖の名栗湖はカヌーのメッカとして知られるほか、ダムサイトや湖畔は周辺の登山起点となるなどアウトドアレジャーの拠点となっています。
 
2015年(平成27年)のダム見学会に訪問、翌年4月に再訪しました。
ロックフィル下流面
当初は重力式コンクリートダムとして計画されましたが、地質の脆弱地点があったためロックフィルに変更されました。
 
上流面
堤体は緩やかに湾曲しています。
 
左岸の大きな竣工記念碑。
 
右岸の取水設備
ブルーの塗装が鮮やか
自動除塵機がついた発電ダムの様な取水設備です。
 
ダム下には放流設備や洪水吐導流トンネル吐口などがありますが、立入禁止のため見ることはできません。
 
下流面。
上部はロックフィルですが、下部は盛土が施され草付きになっています。
 
天端は車両の通行が可能です。
 
対岸の白い建屋が管理事務所。
 
 洪水吐はダム湖右岸上流側にあります。
 
再訪時は満水で越流が見られました。
 
アングルを変えて
常用・非常用一帯のバスタブ型
導流部は隧道で『ダム穴風』洪水吐。
 
こちらは満水時。
 
追記
有間ダムには440万立米の洪水調節容量が設定されていますが、豪雨災害が予想される場合には事前放流によりさらに57万3000立米の洪水調節容量が確保されることになりました。
 
0640 有間ダム(0053)
埼玉県飯能市下名栗
荒川水系有間川
FNW
83.5メートル
260メートル
7600千㎥/7250千㎥
埼玉県県土整備部
1985年
◎治水協定が締結されたダム


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