ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

滝沢ダム

2016-02-16 08:00:00 | 埼玉県
2015年12月05日 滝沢ダム
2016年  2月13日
 
滝沢ダムは埼玉県秩父市の荒川の支流中津川にある水資源機構の重力式コンクリートダムです。
荒川水系では1961年(昭和36年)に建設省により二瀬ダムが建設されますが、首都圏の急激な人口増による水需要の増加は止まらず、一方で1967年(昭和42年)の水害により荒川水系に新たな治水・利水ダムの建設を求める機運が高まりました。
ところが補償交渉が長引き、計画発表から補償交渉妥結までに23年の年月を費やし1999年(平成11年)にようやくダム本体が着工、2007年(平成19年)に竣工しました。
ダムは荒川水系の洪水調節のほか、不特定利水、東京都・埼玉県への上水道の供給、東京発電浦山発電所での発電を目的としています。
 
秩父市街から国道140号を西進、道の駅『大滝温泉』を過ぎると巨大なループ橋の先に滝沢ダムが見えてきます。
ループ橋から
堤高は浦山ダムに及びませんが規模としては埼玉県最大のダムです。
 
広い天端は歩行者のみ立ち入り可能。
 
ダムの正面には国道140号の雷電廿六木橋があります。
 
減勢工。
 
右岸から。
 
ゲートと発電用の選択取水設備。
 
ダム湖(奥秩父もみじ湖)。
 
堤体直下からゲートをズームアップ。
クレストはラジアルゲートが3門。
 
堤体直下から。
 
減勢工。
 
滝沢ダムは堤体エレベーターと監査廊の一部が開放されています。
 
エレベーターに乗り込みます。
 
監査廊は資料室や展示スペースになっています。
 
階段を登り返すと。
 
堤体直下に出ます。
 
堤体に飛びつく嫁さん
 
2016年2月13日 滝沢ダム②
 
12月5日以来2度目の訪問です。
今回は雷電廿六木橋との組み合わせにこだわって撮影してみました。
ループ橋とダム、巨大コンクリート構造物同士がここまでマッチする組み合わせは他では見れないでしょう。
 
ループ橋から。
 
 
 
雪が残る眺めもいいものです。
 
減勢工は凍ったまま。
 
追記
滝沢ダムには3300万立米の洪水調節容量が設定されていますが、豪雨災害が予想される場合には事前放流によりさらに268万5000立米の洪水調節容量が確保されることになりました。
 
0643 滝沢ダム(0093)
埼玉県秩父市大滝
荒川水系中津川
FNWP
132メートル
42.4メートル
63000千㎥/58000千㎥
水資源機構
2007年
◎治水協定が締結されたダム


2 コメント

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ベストショット (tibineko)
2023-07-06 19:40:09
ループ橋からの美しい眺め、すごく素敵すぎて、ただしまっちさんの写真だから「綺麗」と感動できますが、自分がその場に遭遇、もしくは当事者になったら。絶対に景色なんか見られないだろうと・・・
大阪の通天閣でさえ、高さが怖くて満足に景色が眺められなかったのですから。

雪の残るダム湖、素敵です。
でも今回一番のベストショットは「堤体に飛びつく奥様」
素敵なご夫婦ですね(〃∇〃)
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高所が苦手?? (まっち)
2023-07-06 22:30:05
いつも旦那の趣味に付き合ってくれる嫁には感謝しています。
幸い、彼女は運転が好きなので最近はハンドルはほぼ嫁任せ。
方向音痴気味の彼女がナビを担当するよりも私はナビに徹した方が効率もいいし。
tibinekoさまがかつてのマンホール訪問記を書き直されているのを拝見して、私も将来免許を返納して自由に動き回ることができなくなった時に、このブログを校正しながら机の上で全国を回ってみたい、そのためにも今はできるだけ回れるところは回っておこうと心に決めております。
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