2016年1月10日 長良川河口堰
長良川河口堰は河口から5.4キロ上流に設置された全長661メートル(可動部555メートル)の可動堰で、水資源機構により1994年(平成6年)に建設され、翌1995年(平成7年)から本格運用が行われています。
長良川は流域に洪水調節のためのダム建設適地がなく、下流域では川底を掘り下げることで洪水対策を行っていました。しかし川底を掘り下げることで海水の逆流を招き流域で深刻な塩害が発生、逆流防止のための堰の設置を望む声が高まりました。
こうした状況に対処するとともに、長良川からの利水目的で建設されたのが長良川河口堰です。
長良川河口堰の完成により、海水の遡上を防止し長良川の浚渫を可能にし洪水を安全に流下させることが可能となりました。また北伊勢工業用水や長良用水を通じて工業用水、上水道の供給を行っています。
長良川は日本で唯一源流から河口まで堰のない大河であり、堰の完成による生態系や漁業への悪影響などが懸念され反対運動が起こり、建設の是非をめぐる論争が発生しました。長良川河口堰の建設は公共事業のあり方や河川管理や産業振興、環境保護のあり方についての論点を提起するきっかけとなりました。
長良川河口堰左岸に河口堰管理所と展示資料館『アクアプラザながら』があります。
近未来的なデザインのゲート操作室
堰の上は歩行者のみ通行可能。
往復すると1.2キロです。
左岸の魚道。
ゲート。
右岸の閘門。
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閘門のゲート。
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まるで宇宙基地のような眺め。
右岸の魚道
一般的な魚道に加えて、よどみのあるより自然に配慮した魚道が設置されています。
1329 長良川河口堰(0183)
左岸 三重県桑名市長島町十日外面
右岸 同市福島
長良川水系長良川
FWI
MB
8.2メートル
661メートル
水資源機構
1994年
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