2016年1月10日 笠置ダム
1924年(大正13年)に大井ダムを完成させた大同電力は木曾川流域での電源開発を一段と推進、1936年(昭和11年)に大井ダム下流の木曾川に建設されたのが笠置ダムです。
笠置ダムは日本発送電を経て戦後は関西電力が継承、隣接するダム式発電所の笠置発電所で最大4万1700キロワットの発電を行っています。
笠置ダムと笠置発電所はその歴史的価値から近代土木遺産に選定されています。
恵那市街から県道68号を北上、河合交差点から木曽川右岸の道を下流に辿ると、ドン詰まりに笠置ダムがあります。
ダムの敷地はフェンスに囲まれすべて立ち入り禁止。
フェンス越しに何とか堤体を撮影できました。
木曽川の水に洗われコンクリートが白く輝いています。
鉢状の減勢工はいかにも戦前のダムらしいフォルム。
笠置発電所。
こちらも戦前の建物です。
三つの丸いバルコニーのような出っ張りは取水口です。
上の写真の出っ張りの裏側がこちら。
取水口ゲートはもちろん関電ブラック。
発電用ダムなので水位はいっぱいいっぱいです。
ダムの右岸側に壁にへばりつくように古い遺構?半ば廃墟?が残っています。
ここはダム建設時のコンクリート混合工場だったそうです。
追記
笠置ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により豪雨災害が予想される場合には事前放流により新たに705万5000立米の洪水調節容量が確保されることになりました。
1063 笠置ダム(0184)
左岸 岐阜県瑞浪市大湫町
右岸 同県恵那市飯地町
木曾川水系木曾川
P
G
40.8メートル
154.9メートル
14121千㎥/6475千㎥
関西電力(株)
1936年
◎治水協定が締結されたダム
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