2015年12月09日 霧積ダム
霧積ダムは群馬県安中市松井田町坂本の一級河川利根川水系碓氷川左支流霧積川にある群馬県県土整備部が管理する重力式コンクリートダムで、建設省(現国交省)の補助を受けた補助治水ダムとして1975年(昭和50年)に竣工しました。
群馬県県土整備部による第1号ダムとなっています。
最大280立米/秒の洪水をカットし碓氷川の基準地点で最大200立米/秒の洪水調節を行うほか、安定した河川流量の維持と不特定灌漑用水(既得灌漑用水)への補給を目的としています。
国道16号から県道56号北軽井沢松井田線に入り2.5キロ北上すると霧積ダムに到着します。
天端は車両も通行ができ左岸の管理事務所脇まで車で入れます。
左岸から
堤頂長は350メートルと長く、洪水吐の左岸側で屈曲しています。
さらに下流から
写真では見えませんが、放流設備は非常用洪水吐としてクレスト自由越流頂2門、非洪水期常用洪水吐として自然調節式オリフィス1門、洪水期常用洪水吐としてオリフィス高圧ラジアルゲート1門、さらに利水放流用ホロージェットバルブ1条を装備しています。
天端は車両ができます。
堤体は天端のほぼ中央、洪水吐の左岸側で『く』の字に曲がっています。
右手の建屋は取水設備。
ダム湖(霧積湖)は総貯水容量250万立米、うち堆砂容量40万立米。
容量配分は洪水期(7月1日~9月30日)と非洪水期(10月1日~6月30日)で異なります。
訪問時は非洪水期と言うことでEL609.3メートルの常時満水位まで貯留されています。
また上流では排砂作業が行われています。
ホロージェットバブルからの利水放流。
左岸県道から俯瞰。
きれいな『く』の字
手前は取水設備、奥に管理事務所とインクラインがあります。
上流から
クレスト自由越流頂2門、間に非洪水期用自然調節式オリフィス1門
オリフィス上部に予備ゲートがあります
また水中には洪水期用オリフィス高圧ラジアルゲートが隠れています。
右手は多段式表面取水設備。
霧積といえば『人間の証明』
舞台となった霧積温泉はダムの7キロ上流にあります。
(追記)
霧積ダムには洪水調節容量が配分されていますが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行うための予備放流容量が配分されました。
0618 霧積ダム(0107)
群馬県安中市松井田町坂本
利根川水系霧積川
FN
G
59メートル
305メートル
2500㎥/2100㎥
群馬県県土整備部
1975年
◎治水協定が締結されたダム
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