2016年8月28日 森吉ダム
森吉ダムは秋田県北秋田市森吉の米代川水系阿仁川の右支流小又川源流部にある秋田県が管理をする重力式コンクリートダムです。
小又川は戦前から尾去沢鉱山を運用する太平鉱業が鉱山向けの電力確保のために電源開発を進めていました。
戦後、阿仁川水系の洪水調節を計画した秋田県と水力発電の増強を目論む太平鉱業との共同事業として1952年(昭和27年)に森吉ダムが竣工しました。
建設中に太平鉱業は三菱金属鉱業と社名を変更、ダム完成後は秋田県と三菱金属鉱業の共同管理となっていましたが、1975年(昭和50年)よりダムについては秋田県の単独管理となっています。
その後2011年(平成23年)に下流に国交省により森吉山ダムが建設されました。
現在森吉ダムは小又川上流域の洪水調節を行うほか、ダムに隣接した三菱マテリアル小又川第4発電所で最大6500キロワット、下流の小又川第2発電所で最大1750キロワットの発電を行っています。
森吉山ダムから県道309号線(くまげらエコライン)を東に進み、国民宿舎森吉山荘の先で右手の道に入ると森吉ダムに到着します。
V字の渓谷を堰き止める真っ白の堤体が青空に映えます。
三菱マテリアル小又川第4発電所。
ダムの天端へと続く管理用階段。
雪国らしく通路全体が被覆されています。
もちろん立ち入り禁止。
発電所の放流口。
右奥に下流の小又川第2発電所への導水路取水口があります。
堤体直下から。
右手に発電所への水圧鉄管があります。
1952年竣工にしてはコンクリートが白すぎます。
たぶん近年改修されたんでしょうね?
追記
森吉ダムには洪水調節容量が設定されていますが、治水協定により豪雨災害が予想される場合には事前放流によりさらなる洪水調節容量が確保されることになりました。
0368 森吉ダム(0525)
秋田県北秋田市森吉
米代川水系小又川
FP
G
62メートル
105メートル
37200千㎥/26900千㎥
秋田県建設部
1952年
◎治水協定が締結されたダム
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