ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

森吉山ダム

2016-09-01 13:51:02 | 秋田県
2016年8月28日 森吉山ダム
 
1972年の昭和47年7月豪雨により米代川流域は戦後最大の大洪水に見舞われ被災家屋1万戸という壊滅的な被害が発生しました。
これを受け洪水の原因となった阿仁川流域に洪水調節機能を持つダムの建設機運が高まり、翌1973年(昭和48年)に建設省東北地方建設局は阿仁川ダム調査事務所を開設しました。
その後計画着手から39年の歳月をかけて2011年(平成23年)に阿仁川支流の小又川に森吉山ダムがようやく竣工しました。
森吉山ダムは小又川・阿仁川・米代川の洪水調節、安定した河川流量の維持、新規新規灌漑用水の供給・北秋田市の旧森吉町と旧合川町への上水道供給を目的とするほか東北電力森吉発電所で最大1万1200kWの発電を行っています。
 
阿仁前田から森吉山ダムの標識に従って県道309号線(通称くまげらエコーライン)を東進すると右手に森吉山ダムの巨大ロックが見えてきます。
最近の雨で水位が上がったんでしょうか?洪水吐からは放流が行われています。
 
上流面
堤体は中央右側で大きく湾曲しています。
 
下流面
堤頂長786メートルは東北ナンバー1を誇ります。
 
ダム湖(森吉四季美湖)
正面にアスピーテ型の森吉山が望めます。
確かに景色はすばらしいんですが、四季美湖って命名のセンスがねえ・・・。
 
左からダム広報館、管理事務所とインクライン、取水塔。
 
天端は歩行者のみ立ち入り可能。
 
左岸から上流面。
 
洪水吐も巨大です。
常用洪水吐から越流しています。
 
洪水吐導流部と減勢工。
 
鱗も巨大!
 
ダム湖上流、森吉山大橋から。
 
胆沢ダムと並ぶ東北屈指の巨大ロックフィルダム、叶うなら下流から3段の洪水吐を見上げてみたいものです。
 
追記
森吉山ダムには洪水調節容量が設定されていますが、治水協定により豪雨災害が予想される場合には事前放流によりさらなる洪水調節容量が確保されることになりました。
 
0395 森吉山ダム(0524)
左岸 秋田県北秋田市森吉
右岸      同市根森田
米代川水系小又川
FNAWP
89.8メートル
786メートル
78100千㎥/68100千㎥
国交省東北地方整備局
◎治水協定が締結されたダム
2011年


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