ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

日中ダム

2017-05-20 20:00:00 | 福島県
2016年5月28日 日中ダム
2017年5月18日
 
日中ダムは福島県喜多方市熱塩加納町熱塩の阿賀野川水系押切川にある福島県土木部が管理する多目的ロックフィルダムでです。
農水省による国営会津北部農業水利事業と福島県土木部の押切川総合開発事業によるダム計画が一本化され、農水省施工により1991年(平成3年)に竣工しました。
押切川の洪水調節、会津北部土地改良区への灌漑用水の供給、喜多方市への上水道の供給、日中発電所(福島県企業局から東北自然エネルギー(株)に移管)での最大1700キロワットのダム式発電を目的としており、完成後は福島県土木部が管理を受託しています。
農水省施工ですが、建設省(現国交省)の補助を受けていることから補助多目的ダムと言う括りになります。
 
国道121号線を喜多方から北上すると右手に日中ダムが見えてきます。
 
堤体下流から
1年ぶりに訪問すると融雪放流していました。(2017年5月18日)
 
放流をズームアップ。(2017年5月18日)
 
融雪放流をしている洪水吐を見上げます。
減勢工脇に日中発電所があり河川維持放流と発電所からの放流で虹がかかっています。(2017年5月18日)
 
天端は時間制限で開放されており、対岸高台にある展望台まで車で行けます。
 
上流面。
 
左岸に取水口と洪水吐があります。
日中ダムと書かれた上の高台が展望台です。
 
ダムの直下にはダム建設で移転した日中温泉があり、手前に『うつくしまふくしま』の文字が見えます。
 
洪水吐。(2017年5月18日)
 
右岸のインクライン。
 
高台から俯瞰します。
洪水吐は自由越流式。右手に予備ゲートが見えます。
 
同じ場所から広角で撮ってみました。
 
追記
日中ダムには洪水調節容量が設定されていますが、治水協定により豪雨災害が予想される場合には事前放流によりさらなる洪水調節容量が確保されることになりました。
 
0528 日中ダム(0418)
福島県喜多方市熱塩加納町熱塩
阿賀野川水系押切川
FAWP
101メートル
423メートル
24600千㎥/23100千㎥
福島県土木部
1991年
◎治水協定が締結されたダム


コメントを投稿