ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

太田川ダム

2015-11-30 17:00:00 | 静岡県
2015年11月29日 太田川ダム
 
太田川ダムは静岡県周智郡森町亀久保の二級河川太田川本流上流部にある静岡県交通基盤部が管理する重力式コンクリートダムで、建設省(現国交省)の補助を受けた補助多目的ダムとして2008年(平成20年)に竣工しました。
最大350立米/秒の洪水をカットし太田川下流の基準地点で最大500立米/秒の洪水調節を行うほか、安定した河川流量の維持と不特定灌漑用水(既得灌漑用水)への補給、遠州地域16市町村への上水道用水の供給を目的としています。

ダム下へのアプローチはできませんが、それ以外の展望ポイントは充実しています。
右岸展望台から
右手は管理所。
 
一見アーチのようですが型式は曲線重力式。
緩やかなカーブはある意味本物のアーチよりも美しい。
左岸は地盤が脆弱なのか?アンカーが並びます。
 
2008年竣工なので、放流設備は当然ゲートレス。
クレストラジアルゲート4門、自然調節式オリフィス1門を備えています。
左手の建屋は取水設備、右手はエレベーター棟。

竣工から8年しかたっていないので、コンクリートが真新しい。
 
天端は徒歩のみ開放。
 
天端から
右岸には放流設備があり河川維持放流中
川は減勢工のすぐ下流で左に直角に曲がります。
 
左岸から
1~3枚目の写真は対岸高台の展望台から撮りました。
 
かわせみ湖と命名されたダム湖は総貯水容量1160万立米
湖畔に沿って遊歩道が整備されています。
 
上流面をズームアップ
取水設備は選択式のようです。
 
(追記)  
太田川ダムには洪水調節容量が配分されていますが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行うための予備放流容量が配分されました。  

3014 太田川ダム(0077)
静岡県周智郡森町亀久保 
太田川水系太田川
FNW
70メートル
290メートル
11600㎥/10800㎥
静岡県交通基盤部
2008年
◎治水協定が締結されたダム


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