ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

嘉太神ダム

2016-09-12 13:26:15 | 宮城県
2016年9月10日 嘉太神ダム
 
嘉太神ダムは宮城県黒川郡大和町の鳴瀬川水系吉田川にある灌漑・防災目的のアースダムです。
ダム便覧によれば1937年(昭和12年)に大和町によって築造され、戦後の溜池改修事業で嘉太神ダムとなったようで、吉田川流域溜池大和町外2市4ヶ町村管理組合が管理を行っています。
 
嘉太神ダムへは4月に一度アプローチしましたがこのときはダムへの道が通行止めのため引き返してしまいました。
帰宅後ダムへは三つのルートがあり一番上流からのルートでダムに到達可能なことがわかり今回の再訪となりました。
大和町中心街から県道147号升沢吉岡線を西進、沢渡集落の先で左に分かれる道を二本やり過ごし、三本目の道を左折すると嘉太神ダムが見えてきます。
上流から遠望。
 
荒れ気味の道をさらに進むとダム左岸の洪水吐に飛び出します。
大きくカーブを描く洪水吐と堤体手前のダム湖の離れ小島が特徴です。
まだ夏の景色ですが、紅葉すると素晴らしい眺めになりそう。
 
広角レンズで。
 
どのアングルから撮っても絵になる洪水吐。
 
ダム湖の奥には泉ヶ岳から船形連峰が広がります。
 
 
堤体へは吊り橋が架かっています。
 
残念ながら立ち入り禁止。
 
下流面。
 
追記
嘉太神ダムには農地防災容量が設定されていますが、治水協定により豪雨災害が予想される場合には事前放流により洪水調節容量が確保されることになりました。
 
0288 嘉太神ダム (0554)
ため池コード
宮城県黒川郡大和町吉田
鳴瀬川水系吉田川
FA
27メートル
101メートル
854千㎥/719千㎥
吉田川流域溜池大和町外2市4ヶ町村組合
1937年
◎治水協定が締結されたダム


コメントを投稿