ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

庚申ダム

2015-11-04 08:15:00 | 栃木県
2015年11月1日 庚申ダム
 
庚申ダムは栃木県日光市足尾町の一級河川利根川水系渡良瀬川右支流庚申川にある、栃木県企業局が管理する発電目的の重力式コンクリートダムです。
栃木県では県企業局が公営発電事業者として計10カ所の水力発電所を運用していますが、庚申ダムもその一つで足尾発電所の取水および上部調整池として1985年(昭和60年)に建設されました。
渡良瀬川や支流の御子内川で取水された水が庚申ダムに導水・貯留され、庚申川で取水された水と併せて足尾発電所に送られ最大1万キロワットのダム水路式発電を行います。
 
足尾町遠下国道122号線から県道293号に入り、庚申川沿いに進むと右手に庚申ダムが現れます。 
このダムの代表的なショットです。
訪問時はゲートの改修工事が行われていました。

ダム愛好家皆さんの訪問記を見ても撮影スポットが少ないというのが多くの評ですが、ダム直下の河原に下りる踏跡があります。
管理事務所で確認したところダム下は立ち入り禁止ではないとのこと。
ダムカードとほぼ同じアングル、直下からダムを見上げることができます。

縦長のローラーゲートが1門、ゲート下部の穴から河川維持放流が行われています。
向って左手(右岸)の細いゲートは予備放流ゲート。
 

ダムカード

ダム下に下りられたのはいいのですが、それで有頂天になり上流や貯水池の写真を撮らないままで終わりました。
 
追記
庚申ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行う予備放流容量が配分されました。

0585 庚申ダム(0032)
栃木県日光市足尾町 
利根川水系庚申川
29ートル
55.9メートル
195㎥/124㎥
栃木県企業局
1985年
◎治水協定が締結されたダム


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