2019年5月24日 上倉ダム
上倉(あげくら)ダムは佐賀県唐津市肥前町新木場の田野川水系田野新田川にある灌漑目的のアースフィルダムです。
佐賀県北西部の東松浦半島はその大半が上場(うわば)台地と呼ばれる火山性土壌によって形成された台地で、水利に乏しく古くから農地開拓は困難を極めていました。
1973年(昭和48年)より国営の『上場土地改良事業』が着手され2期にわたる事業の結果5基のダム、13箇所の揚水機場、延長77キロの幹線水路の整備が行われました。
同事業により松浦川から揚水された水が5基のダムに合計で1000万立米以上貯留され、新たに5000ヘクタールを超える水田、畑、果樹園への灌漑用水の補給が可能となりました。
上倉ダムはもともと当地にあった上ヶ倉溜を上場土地改良事業で再開発し1992年(平成4年)に上倉ダムとして竣工しました。
運用開始後は唐津市と玄海町で組織される一部事務組合である上場地域農業開発事業組合が受託管理を行っています。
また総貯水容量は80万4000立米と5ダムの中で最も小さくなっています。
ダムのすぐそばに風力発電機が並び、「ビュンビュン」という轟音が響いてきます。
上流面はコンクリートで護岸。
天端は車道。
天端からの眺め
直下の建物は揚水機場
風力発電の右手にわずかに海が見えます。
総貯水容量は80万4000立米で国営上場土地改良事業で建設された5基のダムの中では最小です。
ダム湖中央部は岬になっておりそこに斜樋があります。
下流面は草が伸び放題。
斜樋のある岬の反対側に円形越流式洪水吐があります。
右岸から見た上流面。
こちらにも風力発電があります。
対岸から見た洪水吐。
夏場ということで下流面や天端、斜樋周辺も草がかなり茂っています。
草が刈られた秋冬に来ればまた違った景色が広がるんでしょうね?
2547 上倉ダム(1437)
佐賀県唐津市肥前町新木場
田野川水系田野新田川
A
E
19.6メートル
196.8メートル
804千㎥/793千㎥
上場地域農業開発事業組合(唐津市・玄海町)
1992年
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