2016年1月1日 大迫ダム
大迫ダムは奈良県吉野郡川上村の紀の川(奈良県では吉野川)にあるアーチダムです。
『十津川・紀ノ川総合開発事業』の中核として、農林省により吉野川分水路の水源として1973年(昭和48年)に建設され、津風呂ダムとともに吉野川分水路による奈良盆地への新規灌漑用水、および上水道の供給を行っています。
また関西電力大迫発電所で最大7400キロワットの発電を行っています。
一方吉野川(紀の川)は日本一の降雨地帯である大台ケ原を水源としていますが、下流に洪水調節機能を持つ大滝ダムが計画されていたことから大迫ダムには洪水調節機能はありません。
「十津川村・紀の川総合開発事業』は新宮川水系から紀の川水系への流域変更を行い、2県にまたがる事業のため大迫ダムは農水省近畿農政局による直轄管理が行われています。
十津川紀の川土地改良事業概略図(奈良県のホームページより)
大滝ダムから国道169号線を南下すると正面に大迫ダムが見えてきます。
まずは下流から、赤いゲートが映えます。
ゲートをズームアップ。
左岸から。
天端は県道で車両通行可能。
減勢工
右岸の大迫発電所と放流施設操作室があります。
減勢工の中に半円形の段差があります。
右岸から
右岸のみウィングが付いています。
右岸から上流面
赤で統一されたゲート、取水口、インクライン。
(追記)
大迫ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により台風等の襲来に備え 事前放流を行う予備放流容量が配分されました。
1567 大迫ダム(0166)
左岸 奈良県吉野郡川上村大迫
右岸 同村北和田
紀の川水系紀の川
AWP
A
70.5メートル
222.3メートル
27750千㎥/26700千㎥
近畿農政局
1973年
◎治水協定が締結されたダム
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