ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

吞吐ダム

2017-03-22 15:27:57 | 兵庫県
2017年3月18日 吞吐ダム
 
吞吐で『どんど』と読みます。
吞吐ダムは兵庫県三木市の加古川水系山田川にある多目的重力式コンクリートダムで農水省の『国営東播用水農業水利事業』によって1987年(昭和62年)に建設されました。
完成後も川代ダムや鴨川ダム、大川瀬ダムなどとの広範な連携が必要なことから近畿農政局が管理する農水省直轄ダムとなっています。
自己流域の貯留に加え大川瀬ダムから大川瀬導水路を通じて貯留を行い、兵庫県南部や播磨平野への農業用水および上水道用水の供給を行うほか、2016年(平成28年)4月から河川維持放流を利用した吞吐ダム小水力発電が完成し最大出力275キロワットの発電を行っています。
 
三木東インターから県道85号線を南下すると前方に吞吐ダムが見えてきます。
三津田橋からダムを正対することができます。
 
もっとゲートに接近しようと試みるもこれが精一杯。
 
左岸の管理事務所でダムカードをもらった後ダムをじっくり見学。
取水設備は現在改修中。
 
右岸に大川瀬導水路の吐口があります。
篠山川の川代ダムから大川瀬ダムを経由して送られてきた水です。
 
手前は中央幹線水路への放流施設、奥は山田川幹線水路への揚水機場。
訪問後には両施設の間に小水力発電所が後付けされています。
 
減勢工と下流の眺め
高い導流壁が特徴です。
 
天端は車両通行可
奥は管理事務所。
 
右岸から。
 
ダム湖(つくはら湖)上流から
左手に艇庫とインクラインが見えます。
 
上流から取水設備とゲート。
 
(追記)
吞吐ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行う予備放流容量が配分されました。
 
1514 呑吐ダム(0861)
兵庫県三木市志染町三津田
北緯度分秒,東経度分秒
DamMaps
加古川水系山田川
AWP
 
71.5メートル
260メートル
㎥/㎥
農水省近畿農政局
1987年
◎治水協定が締結されたダム


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