ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

中津ダム

2018-10-23 02:32:26 | 鳥取県
2018年10月12日 中津ダム
 
中津ダムは鳥取県東伯郡三朝町中津の天神川水系小鹿川源流部にある鳥取県企業局が管理する発電目的の重力式コンクリートダムです。
1951年(昭和26年)の電気事業再編令により、新たに中国電力が誕生します。
同社は戦後の電力不足を補うために積極的な電源開発を進めますが、送電網末端部にあたる鳥取県では中国電力だけでは電力需要を賄いきれず公営発電である県企業局による電源開発が併せて進められました。
三朝町を東西に流れる天神川支流の小鹿川では昭和30年代前半より企業局による電源開発が着手され、小鹿第一、第二の2基の発電所が建設されました。
中津ダムは小鹿第一発電所の取水ダムとして1957年(昭和32年)に竣工し、ここで取水された水は小鹿第一発電所に送られ最大3600キロワットのダム水路式発電を行っています。
 
三朝温泉から小鹿川沿いに県道33号を東に進むと中津ダムに到着します。
残念ながら改修工事中のため堤体に立ち入ることはできず、上流から取水塔を眺めるのみ。
 
当初の予定では改修工事は昨年2月で終わるはずだったのですがずいぶん延長されているようです。
機会があれば工事終了後に再訪したいと思います。
 
(追記)
中津ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行う予備放流容量が配分されました。

1678 中津ダム (1412)
鳥取県東伯郡三朝町中津
天神川水系小鹿川
35メートル
96メートル
1375千㎥/1210千㎥
鳥取県企業局
1957年
◎治水協定が締結されたダム


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