2022年5月21日 五和東部ダム
五和東部ダムは熊本県天草市五和町城河原の内野川水系横尾川にある灌漑及び上水道用水目的のロックフィルダムです。
大河がない天草諸島では古くから水源を小中小河川やため池に依存してきましたが、各河川は流域面積が小さく慢性的な用水不足に悩まされてきました。
天草下島北東部の旧五和町では、1982年(昭和57年)に県営かんがい排水事業五和地区によりで238ヘクタールの農地を受益地として五和ダムが建設されました。
天草下島北東部の旧五和町では、1982年(昭和57年)に県営かんがい排水事業五和地区によりで238ヘクタールの農地を受益地として五和ダムが建設されました。
五和東部ダムはその2期事業ともいえる県営かんがい排水事業五和東部地区の灌漑用水源として2002年(平成14年)に竣工しました。
事業には水道事業者として当時の五和町(現天草市)が事業参加し、運用開始後は五和町土地改良区が管理を受託し約260ヘクタールの農地に灌漑用水を供給するほか、天草市五和町に上水道用水を供給しています。
まずはダム下へ
右手が洪水吐斜水路からの水路、左手が放流設備からの水路になります。
洪水吐斜水路と減勢工
下流からフィル堤体を一望できる場所はありません。
右岸ダムサイトを市道が通っています。
堤高33メートルですが、ダム下が土捨て場として盛土されたため見た目は15メートルほど。
リップラップは一部草が生えていますが、土地改良区管理の農業用ダムとしてはきれいな方です。
天端は車両通行可。
上流面。
対岸の建屋が管理事務所
天端からは正面に雲仙が望めます。
天気が良ければいい眺めなんでしょう。
総貯水容量は73万9000立米。
斜樋をズームアップ。
左岸の横越流式洪水吐。
アングルを変えて
ここから2枚目写真に流下します。
九州ではおなじみ、金箔仕様の記念碑。
竣工当時の受益農地は256ヘクタールで現在は262ヘクタール。
過疎化や高齢化による離農で受益農地が減少する農業用ダムが多い中、わずかながらも増加している点は注目に値します。
3185 五和東部ダム(1818)
熊本県天草市五和町城河原
内野川水系横尾川
AW
R
33.3メートル
170メートル
739千㎥/720千㎥
五和町土地改良区
2002年
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