2015年12月26日 大野頭首工
大河がない渥美半島をはじめとして豊橋を中心とする東三河地方は古来より干ばつが多く、豊川上流からの引水は戦前からの悲願でした。
1949年(昭和24年)から農林省の事業として豊川用水の建設がスタート、その後灌漑用水に加えて水道用水と工業用水の開発が加わり1961年(昭和36年)に愛知用水公団が事業を引き継ぎ、1968年(昭和43年)に豊川用水は全通しました。
大野頭首工は宇連ダムを水源とする豊川用水の取水口として1961年(昭和36年)に竣工、現在は愛知用水公団を引き継いだ水資源機構が管理をしています。
豊川用水の概略図(豊川用水ホームページより)
長篠から豊川左岸の県道439号を進むと左手に大野頭首工への入口が現れます。
上流から
3門のローラーゲートの上に大きな操作室が載っています。
両側のゲートにはフラップがついています。
減勢工。
右岸の魚道。
豊川用水の取水口と取水ゲート。
ここが豊川用水の起点。
ここから渥美半島先端まで水が送られます。
(追記)
大野頭首工は洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により台風等の襲来に備え 事前放流を行う予備放流容量が配分されました。
1225 大野頭首工(0135)
愛知県新城市大野
豊川水系宇連川
AWI
G
26メートル
66.2メートル
1096千㎥/906千㎥
水資源機構
1961年
◎治水協定が締結されたダム
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