2018年10月8日 茗荷谷ダム
茗荷谷ダムは鳥取県八頭郡若桜町茗荷谷の千代川水系舂米(つくよね)川上流部にある鳥取県企業局が管理する発電目的の重力式コンクリートダムです。
1951年(昭和26年)の電気事業再編令により、新たに中国電力が誕生します。
同社は戦後の電力不足を補うために積極的な電源開発を進めますが、送電網末端部にあたる鳥取県では中国電力だけでは電力需要を賄いきれず公営発電である県企業局による電源開発が併せて進められました。
とくに千代川水系八東川流域では融雪による豊かな水量と急流に着目して各所に水力発電所が建設され、1960年(昭和35年)に八東川右支流の舂米川に春米発電所の取水ダムとして建設されたのが茗荷谷ダムです。ここで取水された水は4.7キロの導水路で春米発電所に送られ242.16メートルの有効落差を生かして最大7900キロワットのダム水路式発電を行っています。
若桜町中心部から国道462号を東進、渕見地区で旧国道に入り九十九折れの急カーブを進むと突然目の前に茗荷谷ダムが現れます。
クレストにはラジアルゲートが2門ありますが、訪問直前の台風の影響でクレスト放流が行われています。
放流のため写真では見えませんが、導流部左岸(向かって右手)に後付けの河川維持放流設備があります。
ゲート部分をズームアップ
扶壁上の丸みを帯びたゲート操作室に目が行きます。
アングルを変えて
なんだかオスプレイみたい。
堤体は左岸側が緩やかに湾曲しています。
奥は取水設備の屋根。
こちらも円形のデザインがいい感じ。
堤体下流面にダム名と施工者の銘板がはめ込まれています。
天端は立ち入り禁止。
総貯水容量は61万2000立米の貯水池。
上流面
左岸が湾曲しているのが分かります
円形の取水設備がいいですね。
追記
茗荷谷ダムは洪水調節容量を持たない利水ダムですが、治水協定により豪雨災害が予想される場合には事前放流により新たに27万7000立米の洪水調節容量が確保されることになりました。
1680 茗荷谷ダム(1391)
鳥取県八頭郡若桜町茗荷谷
DamMaps千代川水系舂米(つくよね)川
P
G
40メートル
124.5メートル
612千㎥/400千㎥
鳥取県企業局
1960年
◎治水協定が締結されたダム
引用先の日本ダム協会の字も間違っていたので、全く気付きませんでした。
舂米で「つくよね」、勉強になりました。
早速訂正いたします。
他のサイトでも間違っているところがあるのですが、おついでの折に訂正しておいてください。
備忘録替わりに密やかにブログを書き綴っておりますが、こうやってコメントいただけると嬉しい限りです。
これからもがんばって回りますのでよろしくお願いいたします。
これからも頑張ってください!投稿、楽しみにしています。