2017年7月15日 金出地ダム
金出地で『かなじ』と読みます。
金出地ダムは兵庫県赤穂郡上郡町の千種川水系鞍居川にある兵庫県営の治水目的の重力式コンクリートダムです。
1980年代から兵庫県たつの市、上郡町、作用町にまたがる吉備高原東端部分を切り開く播磨科学公園都市開発事業が進められ、開発に伴う流出量増加や上水道用水の需要増加に対処するため金出地ダム建設が計画されました。
1990年(平成2年)から建設に着手されるも、バブル崩壊やその後の不況により播磨科学公園都市開発事業は大幅に縮小され、ダム建設についても再検討され上水道用水の供給は削除され治水目的のダムとして2015年(平成27年)に竣工、現在は試験湛水が行われています。
運用開始の暁には鞍居川流域の洪水調節と、既得取水権として流域への灌漑用水の供給および安定した河川流量の保持を目的とする予定です。
播磨科学公園都市のテクノ中央交差点から県道28号を西進すると県道がヘアピンを描く箇所からダムを俯瞰することができます。
すでにダムは竣工していますが、取り付け道路の工事が行われ堤体に行くことはできません。
金出地地区から鞍居川を遡上するとダムの下流に向かうことができます。
途中から車両通行止めとなるため、ここからは徒歩で。
ダムの掲示板。
下流から金出地ダムと正対できます
非常用洪水吐としてクレストに自由越流洪水吐が4門、常用洪水吐としてオリフィスゲートがあります
洪水期に入ったため試験湛水は一時中断、オリフィスから放流されています。
ちょっとアングルを変えて
右岸(向かって左側)に利水放流設備が見えます。
減勢工の下流は親水公園になっていますが、試験湛水が終わるまでは利用できないようです。
ダムの直下には昔ながらの水車が展示されています。
本来なら既に試験湛水が終わっている予定ですが、少雨のため計画が遅れているようです。
本格的な運用は来年以降になりました。
2954 金出地ダム(1066)
兵庫県赤穂郡上郡町金出地
北緯34度55分40秒,東経134度25分25秒
DamMaps
千種川水系鞍居川
FN
G
62.3メートル
184メートル
4700千㎥/4400千㎥
兵庫県土木部
2015年
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