ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

安室ダム

2017-07-21 14:07:45 | 兵庫県
2017年7月15日 安室ダム
 
安室ダムは兵庫県赤穂郡上郡町の千種川水系安室川にある兵庫県営の多目的重力式コンクリートダムです。
岡山県境近くに源を発し上郡町を横断して千種川に注ぐ安室川流域では1974年(昭和49年)、1976年(昭和51年)と立て続けに洪水被害が発生し、抜本的な洪水対策を求める声が高まりました。
また生活様式の西洋化に伴い水需要が増加し安定した上水道水源の確保も課題となっていました。
そこで兵庫県は治水・利水を目的とした多目的ダムの建設を進め、1991年(平成3年)に安室川源流部に建設されたのが安室ダムです。
安室ダムは安室川の洪水調節、既得取水権としての灌漑用水の供給・安定した河川流量の保持、上水道用水の供給を目的としています。
 
上郡中心部から県道90号を岡山方面に西進、安室ダムの標識に従って左折するとダム湖(本宮湖)越しにダムの上流面が見えてきます。
クレストには非常用洪水吐として6門の自由越流型ゲートがあります。
 
左岸に置かれたの竣工記念碑
天端左岸側には小さな駐車スペースやベンチがあり小公園となっています。
 
兵庫県営ダムではおなじみのタイムカプセル。
 
ダム湖(本宮湖)は総貯水容量430万立米。
 
副ダムと利水放流設備
左手の利水放流設備は初めて見る形状です。
 
天端は車両通行可能、右手が管理事務所です。
 
上流面
中央に取水設備、左手にオリフィスゲートが見えます。
 
下流面。
 
堤体直下にも行くことができます。
 
減勢工の下流にある小さな堰
ここから河川維持放流を利用して既得取水権としての灌漑用水が取水されています。
 
1520 安室ダム(1067)
兵庫県赤穂郡上郡町行頭
北緯34度52分29秒,東経134度16分53秒
DamMaps
千種川水系安室川
FNW
50メートル
172メートル
4300千㎥/4100千㎥
兵庫県土木部
1991年


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