ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

矢筈ダム

2019-07-17 13:38:00 | 佐賀県
2019年7月11日 矢筈ダム
 
矢筈ダムは佐賀県武雄市西川登町神六の六角川水系六角川源流部にある佐賀県県土整備部が管理する多目的重力式コンクリートダムです。
建設省(国交省)の補助を受けて建設された補助多目的ダムで、六角川上流部の洪水調節、安定した河川流量の維持と既得取水権への用水補給、武雄市への上水道用水及び工業用水の供給を目的として1993年(平成5年)に竣工しました。
 
ダムのすぐ下流を武雄と波佐見を結ぶ県道102号線が走っています。
ダム下には野球場、洪水吐導流部には壁画とちょっとよそでは見られない光景です。
非常用洪水吐として自由越流式クレストゲートを5門、その右手に常用洪水吐として自然調節式オリフィスゲートを装備しています。
 
野球場とダムの間は親水公園になっています。
導流部に描かれているのは川のせせらぎとそこを泳ぐ魚。
壁画のあるダムはいくつかありますが、導流部に描かれているダムは初めて見ました。
 
ダム左岸よりのオリフィスゲート
ここだけ切り取っても一つのダムのよう。
 
上流面。
 
右岸に建つ金箔仕様の竣工記念碑。
 
ダム湖は総貯水容量139万立米
西九州自動車道が跨いでいます。
 
右岸管理事務所
艇庫とインクラインが併設されています。
 
減勢工と副ダム
左手は利水放流設備。
 
ダム下を広角で撮ると
横長の減勢工と野球グランドに目が行っちゃいます。
 
下流面
減勢工は横長で左岸寄りに導流路が続くのが特徴です。
 
中規模なダムですが、導流部に描かれた壁画、ダム下の野球場、ダム湖を跨ぐ高速と特色が多い矢筈ダムです。
 
(追記)
矢筈ダムには洪水調節容量が配分されていますが、治水協定により台風等の襲来に備え事前放流を行うための予備放流容量が配分されました。  
 
2558 矢筈ダム(1464) 
佐賀県武雄市西川登町神六
六角川水系六角川
FNWI
32.5メートル
199メートル
1390千㎥/1310千㎥
佐賀県県土整備部
1993年
◎治水協定が締結されたダム


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