2017年6月16日 平成大堰
平成大堰は山国川河口から上流へ4キロ地点にある多目的可動堰です。
1984年(昭和59年)に山国川中流域の主要支流山移川に耶馬渓ダムが完成し山国川の治水・利水能力は大幅に上昇しましたが、北九州から周防灘沿岸部への工場進出や人口増による水需要は上昇を続け新たな水源確保が課題となっていました。
一方今の平成大堰の建設箇所には従来『市場堰』と呼ばれる固定堰がありましたが、通水能力が低く新たな堰の設置を求める声が高まっていました。
そこで当時の建設省九州地方建設局により1990年(平成2年)に建設されたのが平成大堰です。
もともとは中津大堰と命名される予定でしたが、平成に入り最初に完成した堰ということで平成大堰と名付けられました。
現在は国交省九州地方整備局山国川河川事務所により耶馬渓ダムと連携して管理が行われています。
平成大堰は山国川下流域の洪水調節のほか、既得取水権として吉富地区への農業用水及び工業用水の供給、北九州市・京築地区・中津市への上水道用水供給を目的としています。
また平成大堰の堤高は3.2メートルで河川法上のダムの要件である15メートルに及びませんが、特定多目的ダム法に基づく特定多目的ダムとして建設されたため、法律上もダムとして分類されダム便覧にも正式に掲載されています。
平成大堰の利水機能(山国川河川事務所HPより)。
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左岸(福岡県側)にある竣工記念碑。
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案内パネル。
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左岸上流から
左右両岸に調節門が2門 中央に制水門が2門。
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調節門にはフラップが付いています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0b/18/e73026d69c2568841f4599400edbd985.jpg)
下流から
対岸に山国川河川事務所があり、耶馬渓ダムと連携して管理運用を行っています。
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左岸の魚道。
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左岸の調節門 フラップが付いています。
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天端は歩行者および自転車のみ通行可能。
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逆方向から
天端にひらがなで『へいせいおおぜき』と書かれています。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5d/a4/f2cd495fc825b05ad9f5de8be59b2ec8.jpg)
右岸(大分県側)の魚道。
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全国的には国交省直轄の堰や水門についても堰カード、水門カードの配布が多くなっていますが、九州地整管内では堰についてのカードの配布は今のところ予定はしていないということでした。
2453 平成大堰(1028)
福岡県築上郡上毛町垂水
右岸 大分県中津市高瀬
山国川水系山国川
FNW
MB
3.2メートル
218メートル
国交省九州地方整備局
1990年
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