2021年10月15日 籾木溜池
籾木溜池は宮崎県東諸県郡国富町八代南俣にある灌漑目的のアースフィルダムです。
当地は元は山林原野でしたが、明治以降開拓が進み1914年(大正13年)に受益者で組織された水利組合の事業により籾木溜池が建設されました。
その後数度の改修があり、直近では1992年(平成4年)の県営土地改良総合整備事業を経て現在に至っています。
管理は水利組合を改組した薩摩原土地改良区が行っています。
池はアジサイの名所やヘラブナ釣りスポットとして知られており訪問時も多くの釣り師が糸を垂れていました。
下流から遠望
堤体は堤高23.6メートル、堤頂長129メートルで犬走を挟んで3段構成。
下流面はきれいに草が刈られています。
天端は狭い車道
上流面にアジサイが植えられています。
国富町と土地改良区による説明版。
左岸の斜樋。
天端に建つ改修記念碑と由来碑。
碑の隣には改修によって交換された樋管が展示されています。
ダム下の様子。
ダム下への道は荒れていたので自重しました。
左岸ダム下に底樋管があります。
総貯水容量16万7000立米
西日本の溜池としては標準サイズでしょうか?
右岸から下流面。
上流面
アジサイの植栽の横に道が伸びます。
写真ではわかりませんが、上流面下部はコンクリートで護岸。
斜樋を遠望。
ところでこの池、どこを探しても洪水吐が見当たりませんでした。
2803 籾木溜池 (1695)
宮崎県東諸県郡国富町八代南俣
大淀川水系田野川右支流
A
E
23.6メートル
129メートル
167千㎥/167千㎥
薩摩原土地改良区
1914年
全体的に秋の陽射しが良い引き立て役になっているのかなと思いました。
午後でしたが風がなく湖面が穏やかで鏡映しになりました。
秋の日差しと言いたいところでしたが、実はこの日は季節外れの暑さで宮崎は30度まで気温が上がり、汗をかきながらのダム巡りとなりました。