ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

桐見ダム

2018-04-15 02:49:03 | 高知県
2018年3月26日 桐見ダム
 
桐見ダムは高知県高岡郡越智町五味の仁淀川水系坂折川中流部にある高知県土木部が管理する治水目的の重力式コンクリートダムです。
建設省(現国交省)の補助を受けて建設された補助治水ダムで、坂折川の洪水調節、安定した河川流量の維持と既得取水権への放水補給を目的として1988年(昭和63年)に竣工しました。
また河川維持放流を利用して最大出力600キロワットの管理用水力発電を行っています。
 
非常用洪水吐としてクレストに自由越流式ゲートが6門、常用洪水吐として上下2段のオリフィスゲート、コンジットに高圧ラジアルゲートを装備。さらに利水放流管と発電放水口があります。
訪問時は放流管から河川維持放流が行われていました。
 
ダム右岸を県道が通っておりアプローチは簡単。
親柱に坂折川の銘。隣には竣工記念碑。
 
天端から
放流管から河川維持放流が行われています。
直下はコンジットゲートの操作室。
 
ダム湖(桐見湖)は総貯水容量816万立米。
 
天端は車両通行可能。
 
左右両岸には波返しのついた堤趾導流壁。
 
右岸高台に展望広場がありダムを俯瞰できます。
 
アングルを変えて。
左奥が管理事務所。
 
管理事務所裏手の艇庫とインクライン。
 
上流面
左から選択取水設備、建設当時は珍しい堤体一体型
中央はコンジットゲートの予備ゲート
右手に上下2段のオリフィスゲートが通常期と洪水期で使い分けます。
 
追記
桐見ダムには541万立米の洪水調節容量が設定されていますが、治水協定により豪雨災害が予想される場合には事前放流によりさらに180万立米の洪水調節容量が確保されることになりました。
 
2324 桐見ダム(1312
高知県高岡郡越知町五味
仁淀川水系坂折川
FN
69メートル
156メートル
8160千㎥/6460千㎥
高知県土木部
1988年
◎治水協定が締結されたダム


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