ダムの訪問記

全国のダムと溜池の訪問記です。
主としてダムや溜池の由来や建設の経緯、目的について記述しています。

上小川ダム

2019-10-31 11:37:06 | 北海道
2019年10月21日 上小川ダム
 
上小川(かみこがわ)ダムは北海道苫前郡苫前小川の古丹別川水系チエボツナイ川源流にある防災目的のロックフィルダムです。
留萌振興局管内には道営防災ダム事業で建設された5基の防災ダムがありますが上小川ダムはそのうちの一つです。
チエボツナイ川は流路延長31キロメートルの二級河川ですが、蛇行の多い原始河川のため融雪期や豪雨の際には洪水が多発していました。
1974年(昭和49年)に北海道は農水省の補助を受けチエボツナイ川源流部への防災ダム建設事業に着手、2003年(平成15年)に竣工したのが上小川ダムです。
上小川ダムはチエボツナイ川の洪水調節を目的とするいわゆる農地防災ダムで、運用開始後は北海道留萌振興局が管理を行い受益農地371ヘクタールの防災を担っています。
なおダム便覧ではダムの型式がアースフィルになっていますが、留萌振興局のデータではロックフィルなっておりここではロックフィルとしておきます。
 
苫前町古丹別の国道239号線から道道1063号線を東に向かい、最後の集落を過ぎるとダム手前1キロ地点に関係者以外立ち入り禁止のゲートが現れます。
 
ゲートそばのチエボツナイ川にかある警告板。
 
ゲート手前左手に林道が分かれており、ダメモトで進むと釣師のものと思われる踏跡が川沿いに続いています。やがて蛇行した川を渡ると正面に上小川ダムの堤体が見えてきます。
堤高33.2メートル、堤頂長187.3メートルの立派な堤体です。
ロックフィルですが下流面には芝が張られぱっと見アースフィルのようです。
 
ここから先は立ち入り禁止エリアとなるため残念ながらここで引き返すことにします。
 
0127 上小川ダム(1535) 
北海道苫前郡苫前町小川
古丹別川水系チエボツナイ川
33.2メートル
187.3メートル
3677千㎥/3141千㎥
北海道留萌振興局
2003年


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